Just be.. 【前編】
□第5廻 リリララ
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** 炎雛 **
一通りの事が終わったのか、リリララらしき女の人が葉様たちに手を振っているのが見えた。
そしてなにやら喜ばしそうな顔でバスに乗っていく4人。
そのバスが見えなくなったところで、ハオ様がリリララに声を掛けた。
驚きに見開かれるリリララの目。
リリララがハオ様を確認した時には、あたしの鋭い指は彼女の体を貫いていた。
「お前の役目はもう終わりだ。これ以上僕の邪魔をされては迷惑なんでね」
葉様にさえ情報が伝われば構わないと言うことだろう。
他のシャーマンはどうでもいい。
ハオ様にとってどうでもいい事は、あたしにとってもどうでもいい事。
そして、お約束の様に他のシャーマンがやって来る。
それも小さな小さなクズの様なシャーマンが、3人も。
「ひいいっ!!人殺しーー!」
シャーマンのクセに人殺しのひとつやふたつで騒ぐなんてどういう事だろう。
全く耳障りで目障り。
ハオ様もそのあまりの小ささに顔をしかめた。
その顔をサインだと受け止め、あたしは炎を出した。
一瞬で炎に包まれる3人組。