It's a Wonderful World 【第一部】
□4日目-7 友達なんかじゃ
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** ハオ **
スゥ…と徐々に薄くなっていくチョコラブの腕。
その浸食は遅いけれど、確かに進んでいた。
激しい後悔が自分を襲った。
ああ、どうせこんなもんだったんだ。
仲間なんて、友達なんて、痛いだけなのに。
どうして僕はここに駆けつけて、こいつを助けたりしたんだろう。
リゼルグの時みたいにやめればよかった。
「すまねえな…せっかく助けてもらったってのに…」
チョコラブが口を開くたびに出る言葉は、心を抉り取る鋭いナイフ。
そうやって消えるなら、どうして僕を信じさせた。
どうして僕に笑顔を向けた。
ノイズが頭に響く。
チョコラブに群がるザコノイズの音が、痛みとなるぐらいの大きさになった。
霊視が、戻った。
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