逃水の宴

□07年拍手詰め合わせ
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12月後半


風璃「♪ク〜リスマスが今年もやって来る〜」

センカ「…微妙な歌うたうね」

風璃「だってクリスマスだよ!」

詩音「…ゲストはどうなったの?」

風璃「うっ…」

一欠「………誰が来る予定だったんだ」

センカ「えーと、サフォーとか?」

詩音「…煌めきの都市は今大掃除だからって。ルーベンスが言ってたけど」

センカ「どこも大変なんだね」

風璃「センカの修羅場には敵わないけどね!」

一欠「…お前、本気で殺し合いしてたからな…」

センカ「やだなぁ、俺は本気じゃなかったって」

詩音「…なんで真珠姫は姫なのに、武器を使えたの?」

センカ「それは訊いちゃいけないんだと思うよ、うん」

風璃「あの後瑠璃来たんだって?」

センカ「うん、もう大変だったよー」

一欠「…結局あそこは何所だったんだ」

センカ「えーと、それも多分訊いちゃいけないよ」

一欠「…考え無しめ」


蓮華「ちょっとセンカ!」


風璃「狽ああ!?」

詩音「……誰?」

センカ「げっ」

蓮華「今げって言った?」

センカ「いいええ」

蓮華「アンタ、あたしの真珠に傷付けたって!?」

センカ「えええ!?寧ろそれは俺だって!」

蓮華「真珠が、「私、センカおにいさまに汚されちゃいました〜」って泣いてきたのよ!」

センカ「……あの腹黒姫め…」

蓮華「何か言った?」

センカ「いいえ」

一欠「…誰だ」

風璃「あっ、倉庫コンテンツに居た、蓮華(レンカ)?」

蓮華「…そーよ。って、あ、初対面だっけ?」

詩音「うん」

蓮華「あー、詩音ちゃんも可愛いけど、やっぱあたしは真珠じゃないとねー」

風璃「愛だね!」

蓮華「苛めがいが無いから」

一同「Sだ…!」

センカ「……だからパールに嫌われるんだよ」

蓮華「…何」

センカ「も言ってません!」

風璃「…ねえ、何でセンカは蓮華に頭上がらないの?」

センカ「風璃に言われたくないけど…」

一欠「姉らしい」

センカ「ってなんで一欠が知ってるのさ…」

風璃「姉!?へー、似てないね!」

センカ「…それは喜んでいいのか悲しんでいいのか…」

詩音「風璃の言動に一々意味を求めなくて良いから」

蓮華「昔は仲良かったんだけどねぇ」

風璃「へー」

蓮華「作った武器の実験台にしてたら、何だか急にあたしを怖がるようになっちゃって…」

風璃「…へー」

蓮華「あと、果樹園で作ってた毒果実の餌食にしたんだけどね」

風璃「………へー」

一欠「…初めて同情する」

センカ「…うん、…嬉しいよ…(ホロリ)」

一欠「馬鹿だな泣く奴があるか」

センカ「うん、そうだよね、あはは」

詩音「……蓮華、さっき一欠に何かした?」

蓮華「あー、お土産のケーキあげたんだけど」

風璃「それって何か入ってたりする?」

蓮華「うん。果樹園で栽培した…」

センカ「一欠!戻ってきて!こっちに帰ってきて!」

風璃「まだ三途の川を渡るには早いよ!!」

詩音「……あとでその果実、分けてもらって良い?」

風璃「博拷ケ!?」


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