逃水の宴

□THE Fool!
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センカ「ちょっと!」

風璃「ん、何?そんな慌てて」

センカ「一欠と詩音は!?」

風璃「一欠は昼寝で、詩音は書斎だと思うけど?」

センカ「今日は来客があるって言ってたのに!」

風璃「あ、そうだっけ?って今日だっけ」

センカ「そうだよ!」

風璃「まぁまぁ、そんなに慌てない慌てない」

センカ「一休み一休み……って違ーーう!」

風璃「おお、センカもノリツッコミ出来るようになったんだね!」

センカ「君に褒められるなんて何か傷ついた感あるけど。…それよりっ」

風璃「…傷つくわぁ」

センカ「端々にネタ入れても、細かすぎるし古すぎるからわからないと思うよ?」

風璃「僕の全盛期だった頃のなんだけど」

センカ「だから古いんだって」

風璃「だって今の子は分からないんだも!」

センカ「萩tギレ?」

風璃「"キレる十代"」

センカ「じゅうだ………うん、十代だね」

風璃「センカは幾つだっけ、23?」

センカ「何その妙に具体的な数字」

風璃「何となく」

センカ「一応設定は18…だっけ」

風璃「……老けてるねぇ」

センカ「幼稚園児よりマシだけど」

風璃「ようちえんって何?」

センカ「そんなとこだけファンタジーじゃなくて良いんだよ」

風璃「萌えキャラ目指したんだけどなぁ」

センカ「今の!?」

風璃「時代は萌えキャラでそ?」

センカ「不思議ちゃんじゃないの?」

風璃「不思議ちゃんって、どうやったらなれるの?」

センカ「なるもんなの?」

風璃「だって僕だって注目されたい!」

センカ「切実だねぇ」

風璃「おうともさ!」

センカ「そこで否定しない辺りが更に切実だねぇ」

風璃「で、何慌ててたの?」

センカ「あ、そうそう。来客があるんだって」

風璃「うん、知ってる」

センカ「忘れてた癖に…」

風璃「それはそれ。これはこれ」

センカ「切っても切れない関係なんだけど」

風璃「一欠と村雨みたいな?」

センカ「いや、それは切れるでしょ」

風璃「そっか」

センカ「…脳内でナイフで半分こにしてない?」

風璃「秤ス故分かった!?」

センカ「君の考えることなんてお見通しさ」
 
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