dreams…

□ウラハラ
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私の頬に触れる手のひら、白い手袋越しに温もりを感じる。

そっと、その手の甲に私も手のひらを重ねると彼は口元を緩めた。


「ねぇ、名前を教えて」

「怪盗キッドです」

「違う、あなたの本当の名前」








もう知ってるくせにさ、そんな言葉が喉に詰まって俺は笑ってごまかした。
お前は愛しそうに俺の手の甲を包む。そんな顔、決して学校じゃあ見せてくれない。





だから俺はこの姿で、彼女の気持ちにつけこんで、そして今日もキスをする。

君の大嫌いな名前が、私の名前なのにね。







(んな…パッションピンクな下着付けてるから透けるんだろーが)
(だからってそれを指摘するのはデリカシーがないの!快斗のバカ)
(怪盗キッドになら言われてもいいんだろ?)
(彼にならパンツの色まで教えちゃう)
(…あの姿でそれ聞けってのか)
(え、何)
(なんでもねー)


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