忍たま乱太郎

□誓約書にサインをください
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つまるところ、ダメ事務員のボクはエリートプロ忍者の利吉さんにダメ出しされれば言い返せなくなってしまう。下手に反論すれば怒鳴られて鉄拳をくらうのが関の山だ。

"恐い"とは違う。ただ、なんというか、格が違うような、大人と子どもというか、土俵が違うというか。

ゆえに憧れることも多い、むしろ憧れざるを得ない。なんと言えどプロだもの。しかしボクも忍者を目指す端くれ、見習わなくてはならないのだが、自分のこととなると上手くいかないのがまた事実。

「君には忍者の素質がないんだ。忍者など止めて、忍術学園で働いていればいいじゃないか」

素質がないなんてことは、いやでも分かる。今も手裏剣すらまともに投げられないのだから。
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