忍たま乱太郎
□誓約書にサインをください
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忍者という仕事は、常に危険が伴うものなんだ。だからピクニック気分で合戦場に来られたら困る、二度と来るな、
と言われてしまった。
ボクはべつにピクニック気分で行ったんじゃないと反論してみると、顔を真っ赤にして「うかれていたのは確かだろう!」と怒鳴られる。理由はどうあれうかれていたのは本当だから、素直に謝るしかなかった。
「どうして君はそうお気楽なんだか…自分の命をどう思ってる?」
利吉さんにそう言われるのは初めてじゃなかった。むしろ会うたび言われてる気がする。ボクと居るとイライラするとも彼は言っていたっけ。
でも、ただ利吉さんにぜひ分かっていてほしいのは、ボクはお気楽なつもりはないし、一度だって自分の命を粗末にしたつもりもないんだってことで。
だいたいボクからすれば、利吉さんは神経質すぎる。それが忍者だと言われれば、ボクに反論の余地はないわけだけど。