Sweet☆Motion

□番外編U
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「健ちゃん、ずっと支えてくれてありがとう」

「彩?」

「ずっと待たせてて‥‥、私がこんな事言う資格はないのかもしれないけど‥‥」

「そんな事‥‥」

「私‥‥健ちゃんの傍に居たい」





本当に?

信じられなくて言葉が出てこない。



この1年間、変わらず彩の傍に居て、ずっとずっと募らせていた想い。

どんなに想っても、もうこの関係は変わらないのかなって、正直弱気になってたんだ。


諦める事なんて出来ないし、忘れる事も出来ない。

なら、俺は俺なりに気長に待つ。

だから、彩は彩らしくいればいい。

なんて言ったけど、さすがに変わらない関係が1年以上続くと辛いなって気持ちも拭えなくて。


だから、彩の言葉があまりにも嬉し過ぎて、信じられないって気持ちも湧いてくる。





「ホ、ホントに‥‥?」

「‥‥うん」





彩は恥ずかしそうに頷いてみせる。


あぁ! なんて可愛いんだ!!





「健ちゃんが‥‥好き‥‥」

「彩」

「今更‥‥だよね?」

「ううん! 嬉しいよ! 俺は変わらずずっと、彩が好きだよ!」

「こんな私‥‥嫌じゃ、ない?」

「嫌になる訳ないじゃん! 俺は彩がいいの! 彩じゃなきゃダメなんだ!」

「健ちゃん‥‥」

「彩‥‥」





見つめ合った彩をそっと抱き寄せる。

何の抵抗もなく彩が俺の腕の中にいるのが今だ信じられず、存在を確かめるように強く抱きしめる。





「ホントに?」

「健ちゃん?」

「彩こそ、ホントに俺でいいの?」

「‥‥うん。健ちゃんがいい」





そう言って、彩は俺の胸に頬を寄せる。


あぁ‥‥。

諦めず想っていれば報われる時ってくるんだ!


満たされていく気持ちに彩を更に強く抱きしめる。





「健ちゃん‥‥苦しいよ」

「あ、ごめん!」

「大丈夫だよ」

「え?」

「健ちゃんがずっと傍に居てくれたように、今度は私が健ちゃんの傍に居るから」

「彩‥‥」

「健ちゃんの隣に居るから‥‥」





あぁ、ダメだ!

そんな可愛い事言われたら抱きしめてるだけじゃ物足りない。

もっと、もっと、彩を感じていたい。





「彩」

「ん?」



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