Sweet☆Motion
□第22話
3ページ/3ページ
夜になり、久々彩と肩を並べて寝る。
「長年一緒にいて、こんな風になったのは初めてだったね」
私は今回の事を振り返り、彩に声をかける。
「‥‥うん」
「女友達って男が絡むと脆いってよく聞くけど、本当なんだね(笑)」
「‥‥雅ちゃん」
私が笑って言うと、彩は苦笑いした。
本当に‥‥
「私は鈍感かもしれないけど、本当に大切な人は分かってるつもりだよ。恋愛は確かに難しいけど、恋と引き換えに友達失うのは、私は嫌だな」
「雅ちゃん‥‥」
「学生気分でダラダラと彩と一緒にいた訳じゃないから。彩の事好きだから一緒にいたって、私は言いきれるよ」
「何か‥‥告白されたみたい(笑)」
「そ。愛の告白(笑)」
こんなにも穏やかに話すのは、いつぶりだろう?
こんなにも安心して横になるのは、いつぶりだろう?
女友達って、恋愛以上に簡単に出来るもんじゃないよね。
だからこそ、どんな事があっても大切にしたいよ。
「雅ちゃん‥‥私今回の事、絶対忘れない」
「‥‥私も」
そう言って、私達は眠りについた。子供のように手を繋いで‥‥。
あなたの涙忘れないよ
私達、これで本当に
ここから本当に
前に進めるね─────‥‥
Next.