Sweet☆Motion

□第14話
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「大丈夫‥‥かな?」





岡田が呟いた。健の真剣な表情を見たら、あそこは任せた方が良いと思った。

あんな状態の彩を初めて見たが、俺なんかより健の方が遥かに良いのは確かだ。





「大丈夫だろ‥‥」





ハッキリとは分かっていなかったが、岡田も多分‥‥。そう考えると、俺は酷い事をした事になるのか?

でも正直、彩が“剛が好き”と言った時、雅を早く見つけたいと思ってしまった自分がいた。

もし彩が泣いてた原因が‥‥。

そう考えると足はさ迷い、雅の姿を探し求める。

会場の裏に差し掛かり、人影を見つける。





「‥‥雅?」





声をかけると、勢い良く人影はこちらを向いた。





「昌!?」





お前‥‥何で泣いてんの?


雅の奥には、剛の姿。何故か俺はそれ以上近づけず、立ちつくしてしまった。

が、雅がこちらへ走り寄ってきた。





「昌!」





助けを求めるかのように雅は俺の腕を握り締め、体を震わせていた。


お前等、何があったんだ?

お前も、彩も、何で泣いてんだよ?


剛は立ちつくし、自分の右手を見つめていた。

そんな剛を、俺は見つめていた。



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