Sweet☆Motion

□第13話
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とにかく遠くへ―――‥‥


無我夢中で走る。

何も考えたくない。

もう、何も見たくない。

探しに行かなければ良かった。


目の前も、心の中も、闇の中。





「彩!?」





急に腕を掴まれ、我に返る様に足を止めた。そこには、昌兄が驚いた顔して私を見てる。





「どうした?」

「ハァ‥ハァ‥‥。‥‥昌兄‥‥」

「お前等探しに来たんだけど」





もう‥‥何も‥‥。

分かっていても、辛いモノは辛いんだ。

私は‥‥





「昌兄‥‥私‥‥」





昌兄は私の腕を掴んだまま、心配した顔を覗かせている。


どうにも出来ない感情が‥‥





「彩?」





見たくなかった事実を見てしまった衝撃は果てしなかった。





「私‥‥、剛くんが好き」





初めて言葉に出した。



剛くんが好き

剛くんが好き―――‥‥



それは、虚しさだけが押し寄せてきて、せきを切ったように泣き崩れてしまった。

子供のように、声を出して‥‥。










もう、こんな想い

終わりにしたい─────‥‥





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