Sweet☆Motion
□第2話
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酔っ払った健ちゃんは何を考えたのか、次の瞬間、
私の膝に寝転がってきた。
全く予想していなかった健ちゃんの行動に、私はただただビックリして大人しく膝枕をする状態になった。
剛「健! テメー、何やってんだよ!?」
昌「‥‥‥‥」
快「彩ちゃん彩ちゃん! 俺も膝枕してー」
准「イノッチ、セクハラ」
快「えーっ!? 健ちゃんはよくて、俺はセクハラになるの!?」
博「キャラ的に?」
快「長野くんヒデーッ(泣)!」
ギャーギャー騒いでるギャラリーをよそに、私は健ちゃんの様子を心配した。
誰がどう見ても、健ちゃんは彩がお気に入りなはず。私ではなく彩の方にいくならまだしも、どうしたんだろう?
「健ちゃん、大丈夫?」
酔っ払い過ぎて間違ったのかな?
健「雅〜」
「ん〜?」
誰の膝枕かは分かってんのか。
と、私は呑気に思った。
健「俺、マジで彩の事好きなんだけどぉ」
‥‥‥‥‥。???
何で健ちゃんが、彩本人にではなく私に言ってきたのか分からなかった。
やっぱ、酔っ払ってるだけなのかな?
「そう‥‥なんだ?」
健「あーっ! 冗談だと思ってるんでしょぉ!?」
「ん? ん〜‥‥」
“好き”にも色んな意味があるからなぁ‥‥。
と、この場で下手に突っ込む事は避けた。
ふと、自分の顔の前に一片の桜が舞い散った。
健「雅〜?」
「健ちゃん、桜が散って綺麗だよ」
そう言うと、健ちゃんも桜を見つめた。
周りはまだギャーギャーと騒いでいたが、桜を眺めた時異空間にでもいるかの様な静けさを感じた。
健「本当だぁ‥‥」
「うん」
健「綺麗だね〜」
「だね‥‥」
ヒラヒラと舞う桜の花びらが、これからの私達に何か言っているような
そんな気がした─────‥‥
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