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□ちみっこ Happy birthday!!!
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俺の誕生日プレゼントの資金集めに、と危険な技術開発局のアルバイトを自ら名乗り出たらしい檜佐木さん。
その事を知ったのは、たった今。
自室で酒盛りの準備をしていた俺を見上げながら、ダボダボの死覇装を着た状態で、ちょこんと立っている小さな子供の口から告げられた。
「……マジっすか?」
「……っふぇ!!!」
「あああ泣かないで下さいって!!!」
慌てて泣き出しそうになった檜佐木さんらしい子供を抱き上げる。
その拍子にズルリと袴が脱げたぐらいに、身体は小さくなっていた。
よしよしと頭を撫でながら、ずり落ちた袴を片足で退かして、酒盛りをするハズだった卓袱台の横に胡座をかく。
少し覗き込むように真っ赤になった左頬を見れば、あの特徴的な刺青があった。
…技局って何でもありだよなぁ。
取り敢えず気分を落ち着けさせるために、少し奮発して買ってきた老舗のたい焼きを食べるように促すと、幼い檜佐木さんは涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔をしながらたい焼きを頬張る。
その姿に、まんま子供じゃないかと苦笑いが零れた。
「…純白の褌が惜しげもなく丸見えッスよ」
「!!!」
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