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□仔阿修小説
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(※仔修兵は微妙に舌足らず使用です。後半部分にR15風味表現がありますので、ご注意下さい。)


子阿近×子修兵バージョン

「あこちゃ、あこちゃ」
「何だよ…」
忙しいんだよ…と気怠そうに答えると、白衣を引っ張る修兵がいた。
技術開発局は危ないから来るなって何度も言ってるのに…。
自分と同じ年位の阿近を見つけてからはほぼ毎日技術開発局に来る修兵。
「らいねんはうしゃぎしゃんがくるんだって!!」
「……は?」
来年は兎が来る…? どーゆー事だ…?
ニコニコしている修兵を見つめ、首を捻って考える阿近はふと答えが浮かんだ。
「卯年って事だな」
「うんっ!! それっ!! うしゃぎさんくるのっ!!」
どんなうしゃぎしゃんがくるのかな〜?なんてウキウキしている修兵に真実を告げるのはよそうと思った。
目をキラキラさせている修兵を落胆させる事なんて阿近には出来るはずがない。
理由は修兵に惚れているのからだ。
「いまはとらしゃんなんだって。でも、とらしゃんにあってないよぉ…どこにいるの?」
首を傾げて見上げる修兵は何ともいえない程可愛い。
思わず襲ってしまいたくなる程だ←
とりあえず、大人になるまでは我慢すると誓った阿近だが、理性が飛びそうになるのを必死になって抑える。
「トラさんはな、ウサギさんと交代するからもう帰ったんだよ。トラさんにはまた今度会おうな」
「うん!! やくそく!!」
小指を阿近の目の前に出す修兵。
指切りをしたいのだろう。
「ゆびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーます、ゆーびきったv」
ぜったいだよ?なんて可愛く言われたらちっぽけな理性なんて飛んでしまった。
修兵に有無を言わさずにキスをする。
小鳥が啄むような子供のキスを。
「あこ、ちゃ…?」
「あ…悪ぃ…」
ふと我に返った阿近はどうすればいいのか分からなくなった。
「いまのってちゅーだよね?」
「あ、あぁ…」
「よかったぁ。あこちゃにきらわれてなかったんだっ!!」
「……は?」
「だってちゅーはすきなひとどうしてするってけんせーがいってたもん。おれもけんせーとちゅーするもんv」
けんせー? キスする…?
修兵のファーストキスはとっくに奪われている事が判明した。
その事に怒りを覚えた阿近は修兵に言い聞かせる。
「修兵、もう拳西さんとはキスするな」
「なんでぇ?」
「唇は俺だけがして良いから、ほっぺは拳西さんにって言っておけ」
「…? うん、わかった」
「じゃ、約束な」
チュっと唇にまたキスを落とした。


後日(拳西宅にて)
「修兵〜いい子にしてたか〜?」
「やぁっ!!」
キスしようとした拳西を拒否した。
初めての事で拳西は戸惑う。
ま、まさか…これが俗に言う親離れってやつなのか…?←
「修兵…? 俺の事嫌いになったのか…?」
「ううん、あこちゃがね、くちびるはおれのだから、ほっぺはけんせーにって」
「……あいつぶっ殺すっ!!」
鬼の形相をした拳西が技術開発局殴り込みに行ったのは言うまでもない←

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