等身大の僕ら
□自分の中の
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自分の中の大切な思い出を、少しずつ少しずつ丁寧に
思い返してみると
いつもアイツらがいた
「…琥穏!!」
「っわぁ!」
慌てて飛び起きる
うとうとと居心地の良いまどろみから一気に現実へと引き戻された
声の主は
要
「…あぁ、要。どした?」
「昼飯!四時限目とっくに終わってるぞ」
「僕が揺らしても起きなかったんですよ〜」
なんと、うとうとしていたつもりがいつの間にかガッツリ寝ていたというわけか
オレは自分で自分に呆れた
「琥穏。寝過ぎは駄目だよ」
祐希が言う。説得力がゼロなのだけれどそこはきっと、本当にきっと!
オレのためを思って言ったと考えたい
「よっしゃぁ。屋上行きますか」
オレの幼馴染4人
要に春に、祐希と悠太
オレの大切な思い出の中には、いつだってこいつらがいた
ずっとこれから先も、いつまでも
それは変わらないで