向日葵のように

□行動と、動機
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「獄寺!!」


「なっ!緋漣、獅龍!?それに十代目ぇ!?」


「ヨーヨー野郎は!?」


緋漣が到着したとき、すでに終わっていた戦い

だけど、コイツ…もうすぐ


そう考えて緋漣は拳を握る
大丈夫、傷つかせない


大丈夫




「…獄寺、アイツ…」

獅龍獄寺の後ろを指さして言う
ゆっくりと起き上がるヨーヨー使いの少年
まぁ、緋漣は名前を知っているのだが

    柿本千種     それが彼の名前



そんなことは余談のうちに入れておくとして


千種はぼろぼろの状態にも関わらず、再度ヨーヨーを構える


「手間がはぶけた」

傷だらけにも関わらず喋り続ける千種に若干の恐怖を感じる緋漣。いや恐怖というより畏怖かもしれない


兎にも角にも、この状況がヤバイということは誰が見ても一目瞭然だろう


「気をつけて下さい!奴の武器はヨーヨーです」


獄寺が注意を促すも恐怖の真っ只中にいる綱吉には聞こえるはずもなく



あっさりと、針が発射された

もちろん緋漣と獅龍にも


獄寺の傷を少しでも軽く、あるいは全て自分が被るつもりだった緋漣も行動に出ようとした


         だが、出れない


獅龍が、前に居たから
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