向日葵のように
□面白いねぇ、オニイサン
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ガキィィン
金属音が鳴り響く
雲雀の手にはトンファー、そして雲雀の攻撃を受け止めている緋漣の手には簪
「か、かんざし!?」
「あんなので戦えんのかよ…」
「獄寺、アレは俺が藍那に持たせた護身用の簪、護身用だから殺傷能力はないけどな」
「獅龍、スゲェもん持たせたな〜ハハッ」
「獅龍、藍那が死んでるぞ」
「ほっとけ、3分あれば元に戻る」
すっかり観戦モードの五人と、疲れと安心感からかぐったりしている藍那
「はぁ、なんでアッチノセカイに置いてきちまったかなぁ」
「ワォ、僕を攻撃を受け止めるとはね。面白いよ、君」
「あんたも十分面白いけどねぇ、オニイサンッ」
トンファーをはじき返した緋漣
一旦、間合いをとり一気に攻め合う二人
二人の攻防は激しく早さも増し、遂には眼で追い付けないような状況
と言っても雲雀の攻撃を緋漣が受け流しているだけ
「ねぇ、君。少しは攻撃してきたらどうだい」
「言ったでしょ。オレは騒ぎ起こしたくないっのっと」
カラン―
言い終わると同時に緋漣は雲雀のトンファーと弾き飛ばす
「君、本当に面白いね。面白さに免じて君たちの制服改造、認めてあげる」
「ほ、ホント!?ウチらラッキー♪」
「ただし」
雲雀が有頂天の藍那を背に続ける
「そこの赤髪がまた戦ってくれるのであればの話だけど」
「OK.了解。後日コイツ向かわせるんで」
「獅龍…お前」
「それじゃあ失礼するよ。チャイムももう鳴るしね
あと…
銀・藍・紅に髪を染めているのは別だから
そのぶんも、後日…ね」
雲雀が去ると同時に再び屋上に平和が戻る
3人は別として
「「「コレは地毛だぁー!!!!」」」
三人の雄たけびがチャイムと共に空に響く
そんな昼休み