向日葵のように
□声とともに
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「……黒曜センター。あーぁ、俺、閉鎖されてないときに行きたかった」
「なんか不気味だのぅ」
「"のぅ"って…本当に機嫌良いね緋漣」
黒曜ヘルシーランドについた一行
入口は錆びきった南京錠で鍵がかけられている
「どーします?」
獄寺が鍵を触りながら思案する
おそらく敵はここから出入りしていないだろうという考えを、獄寺は導き出していた
決まってるじゃない
ビアンキの声が響く
ビアンキの声に重なる声が一つ
「「正面突破よ/だろ」」
獅龍。彼が思いつきそうな答えである
腹黒故か、否か
彼らを遠巻きに見ている黒い影があるとは知らず、侵入に成功したメンバー
「いや〜まじすげーな。超本格マフィアごっこだな」
「だーかーら山本」
綱吉の声も空しく、どんどん進んでいく山本
と、途中で見つけた怪しい足跡
「犬か?」
「…それにしてはでかすぎるぞ」
山本の考えも獅龍にスッパリと断ち切られる
「じゃあ、一体なんの……」
ドッ
緋漣が思考の沼にはまりそうになった瞬間
突如、なにかが襲いかかる
それはまっすぐに山本に向かっていた
「うげっ!武、ソレもう…」
「…っぽいな」
襲いかかったものは、大型のオオカミの
死体だった