黒子のバスケ

□第5Q
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「それで、どうしたんですか?」




黒子君はバニラシェイクをズコーと吸いつつ上目遣いで本日二度目となる質問をしてきた。


そして実は黄瀬君が黒子君を呼び寄せたという事がわかり、ああそう言えばあの時にスマホをポチポチしてたのは黒子君にメールしてたのね。と妙に冷静に考察できた。



「…………」



「ななしっちが緑間っちに嫌われてマネージャー辞めたって海常にまで来たんスよ」




言い淀む私に変わって黄瀬君が黒子君に説明するが、もっとオブラートに包んだ言い方をしてくれると有り難かった。


もう私のHPはゼロよ、状態だ。





「そうですか」



ズコーとバニラシェイクを吸う音を響かせて黒子君は一言だけそう言った。



「そうですかってもっとなんかないんスか黒子っち!」



「薄情者!」と言う黄瀬君に対し黒子君は至って冷静に答えた。



「僕達に出来る事ならとっくに解決できているはずです。ななしさんが自分からアクションを起こさないと何も変わらないと思いますよ」



と言うかそこで試合終了です。


と、どこかで聞いたことのあるような言葉を残しバニラシェイクを再び啜る音が響いた。



「……諦めるな、ってこと?」


「なんか黒子っちカッコイイっス!俺が女の子だったら惚れてるっスよ!」


「黙って下さい黄瀬君。そうですね、諦めなければ道は拓かれます。…でも、そうですね」


「……?」


「なんスか?」


黒子君は少し考えた後、とんでもない提案を出した。















「ななしさん、誠凛に来ませんか?」



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