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□sweet
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ヒイロのキスは濃厚だ。
どう表現したらいいのかわかんないけど。
でも、一瞬で消えちまう。

・・・・・なんだろな。



今日は早朝からデュオはバタバタと騒々しい。
なにかと思い、ヒイロはのぞいて声をかける。
「おいデュオ。」
「ん〜。なんだヒイロ?」
「おまえ、なんだこのキャンディの量は。」
「え、何ってホワイトデーだろ。俺はモテモテだから♪
モテる男はつれぇな〜って、なにすねてるんだよ。
おまえにはやらねぇぞ。おれが貰うほうなんだからな!」
とデュオが言うと後ろで名前を呼ばれた。
「デュオ。」
「ん?っあ!――ヒイロぉ、ふぁ・・・っふん・・・ぁ。」
ふり向きざまにキス。

いつも以上に甘い、あまい。
とろっと溶けて、でもちょっとねっとり、しっとりと
絡み付いてくるような、でも甘くて、一瞬で。
「っ、あ。ヒイロ・・・何かあまったるぃ。何入れやがった???」
ヒイロは薄く笑う。
「判らんのか。それくらい当ててみろ。」
と、またキスをされる。
「だからっ、ふっ・・・あ・・・・ふぅん。」
デュオの舌に甘いものを絡めながら、
ヒイロは舌でデュオの口の感じるところを舐める。
デュオは感じるたび、何が甘いのか判らなくなってきた。
と、うっすら開いた目にテーブルの端が映る。
箱・・・?
・・・・・・・あぁ、キャラメルだ。
デュオは答えが判ったが、体が言うことをきかない。
巧みなキスと甘いキャラメルに体が溶かされていく。
とろけきった体は、快楽への入り口だ。

はめられていると思いながらもデュオはヒイロのなすがままだ。
ヒイロの口付けが首筋をたどり胸の突起を弄り始める。
「あぁ・・・。っあん。」びくりと跳ねて体をよじると
お仕置きであるかのようにズボン越しに握られて、鎖骨に吸い付くようなキスをされる。
「っあ・・・・おまっ・・・いまあさっ。」
「一日おまえにお返ししてやる。」
どうやらヒイロは奉仕しているらしい。デュオのズボンを脱がし物を抜く。
「あっ、あっ。…んんっ、ぅんっ。」
そのうちヒイロは手だけではなく口で攻めはじめた。
唾液が絡みつく――甘く、あまく。
「っ、んぁっ・・・・・あぁっ、とろけ・・・ちまうっ・・・ぁ。」
フッと笑いヒイロは耳元で囁く。
「口だけでイかせてやる。」
と、ヒイロはデュオの先端を執拗に弄る。
一番感じるところを攻められ続けられて、甘い嬌声がでる。
「んんっ…ヒ…イロっ…、ヒィ…あぁっ。」
快楽の波の絶頂寸前でヒイロはものの先端を甘噛みした。
「やめっ・・・・も・・・・むり・・・ぃっ、でるっ。」
「イけよ。」
根元からなめ上げられると同時に熱い快楽を解き放った。
「んんっ。あっ、あぁっ――…。」
肩で荒い息をしていると、再びキスがふってくる。

甘くてあまいヒイロのキス。
とろける余韻にデュオは思った。
濃厚でも一瞬で消える。
もっと・・・・もっと、あの甘さが欲しくなる。
あいつのキスはキャラメルだ・・・・と。

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