Pandora Hearts
□強くなんてないから。
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そして、学校。
「あ、おはよーっ♪エリー、リーオ!」
俺達に話しかけてきたのは、同じクラスのルナだった。
「あぁ…おはよう」
「おはよう。ルナ」
俺達も挨拶をする。
「あれ?エリー、どうかしたの?」
「…何がだ?」
一体何だと言うのだろう。
「顔色、悪いよ?風邪でも引いた??」
…コイツ、意外に鋭いな…。
後ろから、「いつもはエリーって呼んだら怒るのに…」と聞こえた。
あぁ、そう言えば忘れていた。
「別に何でもない。ほら、授業始まるぞ」
「う…うん」
後ろでルナが心配そうな顔で俺を見ていたが、あまり気にしないことにした。
「行くぞリーオ」
「うん。待ってエリオット。ほら、行こう?ルナ」
「え…あ、うん!待って!!」
そして、俺達は授業に向かった。