Pandora Hearts
□強くなんてないから。
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「…っ…頭…いてぇ…」
気がつけば外は明るくなり、もう朝だということがわかった。
俺は結局、昨晩もまたあの夢のせいで一睡も出来なかった。
そのせいで、頭が痛い。
「エリオット?大丈夫?」
そう言って部屋に入って来たのは従者であるリーオだった。
「あぁ。大丈夫だ」
そう言いながら、まだ重い体を起こす。
…学校、行かねぇと。
リーオは既に準備を終え、俺を待っていた。
パタパタと手早く準備をしていく。
顔を洗い、歯を磨き、制服に着替えた。
「よし。行くか」
そして俺とリーオは寮を出て、俺達が通っている学校──────
ラトウィッジ校に向かった。