02/06の日記

03:09
小ネタ「moon・oath」
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※ちょっとだけ裏描写アリです。閲覧注意。


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「…もしもし、ユノ?」


『うん。元気にしてた?』



仕事で韓国へ帰っているユノ。優しい声が受話器の小さな穴から出て、私全体を包んでいく。



「どうしたの、こんな遅くに」


『ゴメン、やっぱり寝てた?やめようと思ったんだけどさ』


「寝てないよ。ユノのこと…考えて、」


『ん?』


「…ふふ、泣いてた」



『あぁ…』と黙ってしまうユノに、ちょっと意地悪しすぎたかと反省。


本当は、少し泣きそうになってただけ。



「うーそ。私強い子だからね、泣かないの。」


『…そ。偉いな。』


「でしょ?平気平気。ユノこそ、泣いてない?」


『ハハ!泣きすぎて、今ハンカチ絞ってるよ。…あ、ねえ。ベランダ出てみて』


「なんで〜?」



ぐしぐしと鼻を擦って、カーテンを開け、ベランダへの窓を開けてみる



『上、見て』


「わ…すごい、まんまる」


『俺も今、見てるよ。すごいね…影が濃い』


「ん…」



ユノも見てる満月。

ユノも今、こうして空に顔を向けている。


たった…何キロの差だろう

韓国と日本。ほんのそれだけの隔たり…しか、ないと考えられたら

少なくともユノとの電話くらい、笑顔でできるるのに。




『…泣いてるだろ』


「っ…。泣いてない…強い子だもん」


『ウソ』


「嘘じゃ…ない…っ」



私が見上げてる月はもう…ぼんやり歪んでるよ

ユノが見てるのは、キレイなまるしてる?



『鼻水、光ってる』


「は…?…バカにして」


『全部、見えてるぞ』


「なわけない…千里眼でもあるまいし。うそつきー」


『あ、自分も嘘ついてるくせに、俺を嘘つき呼ばわりか?――ふぅ。とうちゃーく。下見てみ』



今度は下を見てみろ、と。

上には月があったから…スッポンでもいるの?



洗濯物を干すとき用のサンダルを履いて、ベランダのふちに寄りかかって下をのぞき込んでみた。



「な…っ、どして…」


『ただいまー』



ちょっと大きめのバッグを肩にかけて、月光のように優しく笑いながら手を振っている。



「しばらく帰らないって…いったじゃん…っ」


『だって泣いてるヤツいるからさ…拭いてやろうかなーと思って』


「もっと…泣かせてどうすんの…ばか、ゆ…ユノのばか…!」



電話口の声とリンクする、口元の動き。

大好きな、細まった目。



さっきまで少し冷たかった月の光が、なんだかとても暖かく感じる。

調子いいな、私。



前にユノが置いていったジャケットを羽織って、電話を切ってから玄関の外に立って待つ。


さっきまで寂しかった自分のアパートでさえ愛しく感じるこの数分――

ユノの足音が近づいてくる。


「うぁ…疲れた…お?泣かないで待てた?いい子いい子。」


「…」



ちょっと意地悪な優しい声を聞いたらまた涙が溢れてきて、バレないように黙り込む


冷たい上着に引き寄せられて、きつく抱きしめられるうちにだんだんと伝わってくる体温に全身を預けた。



「…ふ、また泣く」


「…うるさい」


「いいよ、涙拭くために帰ったんだから。いっぱいお泣きなさい」


「…ぅ…わぁ〜、ユノー…っ」



近所迷惑だけど、構ってられない

もう我慢できないほどさみしかったんだから…!



「よしよし」と撫でてくれる冷たい手が、ユノの優しさを物語っている


それにどうしても甘えてしまうどうしようもない私。


ユノを気遣ってると見せかけて、ユノな気を遣わせてるのは分かっているのに

私を甘やかすユノに、ついもたれてしまう



涙が止まらないのは、こんな弱い私はユノを困らせるだけだという悔しさも、あるのかもしれない



部屋に入ってベッドで向かい合いながら、頬を摘んで、幸せそうに私をいじめる


「ほんとに…俺がいないとだめなんだから。まあ浮気の心配しなくていいから楽だけど」


「…ごめん」


「俺も、ひとりでいると…ダメ、全然。ほんとは…泣いてくれてほっとしてる」


「ほんと?私迷惑ばっかりかけちゃって、さぁ…」


「あー、自覚してた?ホントね、迷惑。だからちゃんと償ってね。」



一瞬胸がどきんと跳ねた私の耳元に、熱い吐息と一緒にかかった言葉に、さらに身を固めてしまった


『これからいっぱい泣かせるけど、それくらいの覚悟はできてるんでしょ――?』



―――…


静かな部屋に、色んな音が耳をふさぎたくなるほど響く


ユノが奥に届く度、溶けてしまいそうに痺れる下腹部に

ユノの顎を伝った汗がはじける



ユノの熱と匂いと欲望に溺れていく意識の中で、また意地悪な笑みを浮かべる瞳と目があった



「ん…ッ…泣いてる…興奮するんだけど…っ」


「や…言わなくていい…ん…っ」


「泣き顔がかわいいって得だな…っ」



ずり上がる体を止めるようにユノが肘を突き、唇が重なる

…どころか、舌が絡む。



ユノのキスは甘くて好き。

送られてくる唾液を飲むと、幸せすぎて脳が痺れるほどに。



月夜に男女が繋がると、溶けて消えてしまう――なんて話、ないかな。


お互いに溶け込んでしまいたい。そうすれば、もうずっと離れずにすむから。



「愛してるなんて…セリフみたいなの言いたくないけど…っ」


「ん…っん…うん…」


「言わないと死にそうだ…!あ…もう…一緒に、イけそう?」


「も、ダメ…っあ…あぁっ!」


「愛してる…俺に、全部ください…俺も、っあ…ん゛!」



全部あげてもいいけど、ちゃんと全部受け止めてよ?


依存しすぎても、嫌いになったりしないでよ?



…とか、言いたかったけど、そんな余裕なんかなかった



月光の下で、激昂したふたり。

なんか…ラップができそうな。

怒った訳じゃなく、感情が高ぶりすぎた。



月が冷ややかなような、温かいような光を私たちに注いでいる

月なんかそっちのけで、盛り上がってしまった私たちに。


ま、きっと大目に見てくれるよね…。そうでしょ?お月さま。



「…ユノくん」


「ん?なんだよ、その呼び方」


「これからもよろしくお願いします」


「…ん。…その代わりに」



その代わりは、激昂アゲイン。


いい加減月が呆れてるような気はしたけど、見守られてる気分で、私たちは誓った



離れていても、そばにいても、気持ちは変わらない



愛するひとは、あなただけ。


fin


****

ユノ、Happy Birthday!


JJはぴば記念との、差。

やまとたにー(笑)


ゴメンね、ユノ。
そしてユノぺんのみなさん。


ちなみにー。oathは、誓いです。知ってるか。


さて、ここだけのお話。まだまだ先になるとは思いますが、どSユノ様、降臨する予定です。

やっぱり、スゴいの書きたくて…うふ、うふふ(笑)

主人公ちゃんが特殊なキャラになりそうなので、自己投影は無理かもしれません。

ぷれいを、お楽しみいただければと…ぷれいを。

うふふふ(^p^)


いつになるかな…長ーーーーーーーい目で、見てくださいネ。

どんだけ(笑)


以上!
ユノへの謝罪でした(笑)



☆コメント☆
[ゆな] 02-06 13:40 削除

やっぱここのサイトが
一番です
日記が面白いし
Hがマンネリじゃないし
何より台詞がリアル

ちょくちょく韓国語入ってるし、それに
男役の方が東方神起じゃなくても惚れてしまう台詞行動性格〜\(><)/
最高です。
以上です。え

[ふみか] 02-06 23:53 削除

うちもここのサイト好き
なんかリアルでドキドキするし、想像出来る

ユノ凄くカッコいいじゃないっすか!!
惚れましたヒ

[樹] 02-07 00:39 削除
激昂アゲイン\(^^)/←
私も、このサイトが
一番好きです(*´`*)

表現方法とか台詞とか、
言葉が好きです^^*

どSユノ様待ってます(∀)

[舞] 02-08 21:01 削除
とても面白かったです!
やっぱりめちゃくちゃ好きです、管理人さんの小説o(^-^)o
表現に隙間がないというか…独特な世界が伝わってきます!
ドSユノ楽しみにしてますね\(^_^)/
プレイ大好物なので大丈夫です♪

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