Prince of Cats and dogs
□学校見学
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(美月side)
校門まで行くとアカヤが私に気づき、目をキラキラさせながら駆け寄って来た。
嬉しそうに手を振るアカヤ。
可愛い…可愛いけど…!!
赤也「美月せんぱ…痛っ!!」
私は飛びつこうとするアカヤの頭を思いっきり叩いた。
美月「あんた達!!来るなっつったでしょ!?」
丸井「まぁまぁ、落ち着けよぃ♪」
美月「落ち着ける訳な…!!」
次にブンちゃんの頭を叩こうとすると、急に後ろから抱きしめられた。
美月「マ、マサ!!ここ学校だから!!皆見てるから離して!!///」
仁王「嫌じゃ。美月に変な虫が寄り付かんよぅ、虫除けしとるんじゃからな。」
丸井「仁王、ずるいぞ!!」
いやいやいやいや…
リアルに教室から皆見てるし…!!
奈々がニヤニヤしてるし…!!
あいつ後で殴らなきゃ。
美月「離さないと嫌いになるよ!?」
仁王「…プリッ。」
美月「まったく…ほら、行くよ;」
ようやく開放してもらい、4人を連れてひとまず教室に戻る。
教室に入ると、女子達はザワザワと騒ぎだす。
奈々「美月!!誰!?その人彼氏…いでっ!!」
嬉しそうに駆け寄って来た奈々を殴る←
美月「違う!!幼なじみ!!」
奈々「さっき抱きしめられてたじゃーん♪」
美月「わ、私達仲がいいから〜;」
奈々「絶対幼なじみじゃないでしょ!?」
美月「幼なじみだってば;」
奈々は言い出したらしつこいからな…;
なんとか奈々を言いくるめていると、健が近づいて来た。
健「美月、誰だよそいつら…特にそいつ。」
健も窓から私達を見ていたみたいで、特に私を抱きしめていたマサを気にしている。
…てか、なんで健が気にするわけ??
もう関係無いのに…
健がマサを睨んでいると、マサはニヤッと挑発的に笑って健の前に立った。
仁王「…仁王雅治、美月の彼氏じゃよ。」
美月「ちょ、マサ!!」
丸井「違う違う違う!!俺が彼氏だぜぃ!!」
赤也「いや、俺っスよ!!」
ジャ「お、お、俺は…///」
ジャッカルも参戦しようとしてくれてるけど、すごい照れてる。
なんか黒いから、顔が赤いのか何なのかわからない。
健「何なんだよ、こいつら…」
美月「健には関係無いよ。」
健「美月…!!」
柳生「君達!!やはりここでしたか!!」
健が何か言いたそうだったけど、ちょうどヤギュが教室に駆け付け健の言葉を遮った。
丸井「げ、ヒロシ…;」
柳生「美月さんに迷惑をかけてはいけないと言ったでしょう。」
美月「あんた達、教室で騒がない!!屋上行くよ!!;」
健「待てよ美月!!」
美月「ごめん、話は後で聞くから!!じゃあね!!」
これ以上クラスメイトに注目されたくないのでとりあえずジャッカルの首根っこを掴んで教室を出た。