Love Game
□白雪姫
2ﾍﾟｰｼﾞ/2ﾍﾟｰｼﾞ
(結花side)
幸村がひとしきり真田を苛め倒し、平和な時間が訪れた頃…
…バタバタバタバタっ
唯「な、何の音!?」
ガラッ
「ちーっす!!噂の転入生どこっスか!?」
丸井「うわ…来やがったか…」
仁王「騒がしいのが来たぜよ…」
うわ、クラスの女子の黄色い歓声がすごいな…
あいつは、確か２年の切原赤也??
たまに仁王達に会いに来てる奴だ。
切原「あーっ!!」
唯「へっ!?;」
切原「あんた、転入生の人っスよね!?」
唯「は、はい…;」
切原は唯の手を馴れ馴れしく握った。
クソガキが…さっさと手を離せ!!(怒)
仁王「赤也、唯が困っとるじゃろ。自己紹介くらいせんか。」
丸井「っつーか手、離せよ!!」
切原「へ…あっ!!すんません!!///」
自分が手を握ってた事に気付いてなかったのか、切原は真っ赤になって手を離した。
…わざとらしいんだよテメェ…(怒)
唯「あの…成澤唯です。」
仁王「あ、赤也に敬語は使わんでええよ。こいつは２年じゃき。」
切原「立海男子テニス部２年エースの切原赤也でーす!!」
唯「…この学校、男子テニス部あったんだぁー…」
え…唯…立海男子テニス部知らないの!?
結花「唯、男子テニス部知らないの!?」
唯「え…知らないよ??;」
切原「結構有名なはずなのに…」
丸井「ま、まじかよぃ…」
仁王「どうりで俺達にキャーキャー騒がんわけじゃ。」
唯「そ、そんなに有名なの??;」
結花「そりゃあ…全国大会に出るくらいだもの。転入決めた時にパンフレット見なかったの??」
唯「あー…パパに渡されたけど…ま、いいやって捨てちゃった;」
な、なんて天然なの…
いや、可愛いからいいんだけどね!!
唯「へー…みんなすごいんだー…」
切原「これからすごいとこいっぱい見せてやりますよ!!」
唯「本当に??楽しみにしてるね、赤也くん!!」
切原(やべぇ、可愛い…///)
あんのクソワカメ…
唯に惚れたな!?(怒)
唯「あ、そうだ!!友達も増えた事だし…昼休み、皆でご飯食べない??」
結花「えぇ!?私は唯と二人がいいな…第一こんな奴らと…」
唯「結花ちゃん…ダメ??」
結花「いいわよ!!」←即答
丸井「早っ!!;」
だって…唯ったら上目遣いでおねだりするんだもの!!
断れるわけないじゃない!!
唯「赤也くんとは学年が違うし、こうすれば早く仲良くなれるでしょ??」
切原「唯先輩…///」
するとクソワカメは唯に抱きついた。
しばくぞコラ。
切原「唯先輩可愛い〜…優しいしちっこいし…」
丸井「あ…」
仁王「小さいって言ってしまったのぅ。」
結花「唯は小さい事気にしてるんだよ。」
切原「えぇ!?す、すいません…;」
唯「い、いいよ…気にしてないから…」
唯は私達の励ましで、だいぶダメージが浅くなったみたい…
唯「でも…ちょっと傷ついた。」
唯は切原に背中を向けていじけた。
まったく可愛いんだから…
抱き締めたい!!←変態
切原「せ、先輩〜;」
仁王「ククッ…唯、そんなひどい奴はほっといてこっち来んしゃい。」
唯「雅治〜っ!!(涙)」
仁王「よしよし。」
仁王め、ちゃっかり唯抱き締めやがって…(怒)
丸井「仁王、ずりーぞ!!」
結花「離しなさいよ!!」
仁王「いやじゃ。」
切原「先輩〜;」
私…
これからこんな野獣共から唯を守れるかしら…;