Love Game
□ジャクソン
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(仁王side)
バタバタした休み時間から時間がすぎ、昼休みとなった。
俺は授業中も唯ばかり見とったんじゃが…
たまに目が合えばフワッと微笑み返してくれる。
この笑顔を見ると、ゲームの存在を忘れてしまいそうになる。
ふと唯に目をやると、弁当箱であろう小さい包みを持って結花に駆け寄って行った。
結花に何かを話しかけた後、こちらを見て嬉しそうに手を振る。
癒されるのぅ…
って、何考えとるんじゃ俺は。
自分に苦笑しながら唯の元へ行くと、不思議そうに俺の顔を覗き込む。
唯「雅治??どうしたの??」
仁王「ん、お前さんが可愛いなって考えとったんじゃよ??」
俺がそう言っての頭をポンポンと撫でると、唯は顔を真っ赤にして俯いた。
唯「なっ…///」
結花「仁王!!唯にちょっかい出してんじゃないわよ!!」
仁王「なんじゃ結花、妬いとるんか??(笑)」
結花「しばくぞ。」
仁王「ククッ…おー、怖いのぅ。」
結花「お前、本気で殴らせろや。」
仁王「断るナリ。」
俺が唯と結花で遊んでいると、食堂でパンを買ってきた丸井が教室に戻ってきた。
俺達を手招きして、丸井の側に行くと空腹に耐えきれず小走りになっている。
丸井「仁王〜、腹減った!!早く屋上行こうぜぃ!!」
結花「走るんじゃないわよ!!…いや、ダイエットの為にあんただけ走れ!!」
唯「フフッ…」
丸井「あ!!唯笑ったな!?ひでーっ!!;」
唯「気のせいだよ。(笑)」
仁王「唯もやっとブンちゃんの扱い方がわかってきたみたいやの。」
丸井「絶対結花の影響だ!!;」
結花「あ゙ぁ!?」
丸井「こわっ!!;」
とまぁ、こんな感じで皆で丸井をイジ倒しながら屋上へ向かう。
丸井「あいつら唯見たらどんな反応すっかな??」
結花「柳は間違いなくデータとりだすよね。」
仁王「あいつはもうストーカーの域じゃな。」
唯「ス、ストーカー…!?;」
結花「あ、変態ではないから怖がらなくていいよ〜。」
ホッと胸を撫で下ろす唯。
…今のはホッとする言葉やったかのぅ??
仁王「まぁ、ジャッカルはありきたりな反応で真っ赤になるじゃろな。」
丸井「いや、赤黒くなると思うぜ!!」
結花「赤黒いって…きもっ!!」
ジャッカルはえらい言われようじゃな…
可哀想なやつ…ま、かばったりはせんがな。
唯「赤くなる…何で??」
こ、こいつ…
自分の可愛さに気付いとらんのか!?
厄介なやつじゃな…;
丸井も結花もポカーンとしとる。
結花「まぁ…唯は気にしなくていいのよ!!」
唯「…??」
仁王「あの似非紳士はどうするかのぅ??」
丸井「あ〜、あいつはかなり紳士ぶるだろうな!!」
唯「紳士…??」
仁王「まぁすぐに会えばわかるぜよ。」
レギュラー達をイジり倒し、屋上の扉前まで来た。
唯は手を口元に当て、何か考えているようだ。
唯「ねぇ、紳士ってもしかして…」
ガチャッ
唯が何かを話しかけた時、扉が開いた。
柳生「おや、仁王君。遅かったで…!!」
ん??
柳生が何かを言いかけて固まっとる。
次の瞬間、次は俺が固まった。