Love Game

□白雪姫
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(結花side)




私は藍田結花、立海大付属中の3年生。



長身と切れ長の目でクールに見えるせいか…
みんな近寄って来てくれないのよね…





でも!!
そんな私にも天使が舞い降りてきました!!


そう、それは成澤唯。
今日転入してきたばかりなの。
可愛くって、小さくって、優しくて…


あぁ!!良い所をあげてたらキリがない!!





唯「どうしたの??結花ちゃん。」





今は2限目が終わって休み時間。
唯が私に駆け寄って来た。

あぁ…小動物みたいだわっ!!





唯「わゎっ…!!」


結花「唯危ないっ!!」





唯は私のすぐ側まで来るとつまづいてよろけてしまった。
私が椅子から立ち上がろうとすると、赤い髪と銀色の髪が唯に駆け寄る。





丸井「あっぶね…;」


仁王「はぁ…目が離せんやつじゃ…;」


唯「ブンちゃん…雅治…!!ありがとう;」





…ちっ。
私が助けようと思ってたのに…
邪魔者めが!!






結花「いつまで触ってんのよ、さっさと離れなさいよ!!」


仁王「いやじゃ。(即答)」





こんの詐欺師が…
お前の後ろ髪ちょん切ってやろうか…!!(怒)
私は眼力の全てを出しきって二人を睨み付けた。





丸井「怖ぇー!!唯見習って可愛らしくしろよぃ!!」


結花「うっせーデブン太。」


丸井「お前俺だけ扱いひどすぎんぞ!!;」


仁王「俺は太っとらんからの。」←サラッとひどい。





まぁ、なんだかんだ言って口喧嘩してますが…
この二人は他の人と違って、怖がらずに話しかけてくれる。
唯に馴れ馴れしいから腹立つけどね。





唯「ねぇ、結花ちゃん…」


結花「どうしたの??」


唯「教室に…し、白雪姫がいるよ!!///


結花「何言って…あぁ、あれは白雪姫じゃないのよ。;」





唯が白雪姫と言う奴。
そいつは私達の視線に気付き、立ち上がってニコニコと近付いてきた。





唯「結花ちゃん!!白雪姫がこっち来た!!」


結花「だからね…;」


「フフ…誰が白雪姫だって??(黒笑)」


唯「キャーッ!!;」





あれ、あいつ正面から近付いて来てたよね??
気付いたら唯の背後に…;





「気のせい気のせい。」


結花「あ、あんたには突っ込む気が失せるわ…;」


唯「…??」


幸村「やぁ、初めまして。俺は幸村精市。よろしくね、成澤唯さん。」





幸村は唯に胡散臭い笑顔で手を差し出す。
しかし、真っ黒な笑顔だ。
白雪姫と言われて腹が立ったのだろう。
唯が殺される!!
そう察知した私と丸井と仁王は冷や汗をかいた。






唯「わっ…男の子だったんですね…ごめんなさい!!すごく綺麗だったから…///」






唯は恥ずかしさから頬を赤らめ、幸村を見上げた。
やばい、可愛い…






幸村「フフッ…綺麗かぁ…嬉しい事言ってくれるね、唯は。」






ゆ、幸村までメロメロにさせるとは…
恐るべし唯!!
つーか、サラッと唯って呼び捨てで呼んでたよね!?
気付いたの私だけ!?





唯「本当にごめんね…;」


幸村「僕はそんな小さい事で怒ったりしないよ??(爽笑)」






唯、呼び捨てには突っ込まないの!?
気付いてないの!?


つか幸村さん、(爽笑)って…さっきまでめっさ黒いオーラ出してましたよね!?;






「むっ…先程までの怒りはどうしたのだ幸村!!」


幸村「真田…」






幸村の後ろから暑苦しい親父が現れた。
唯なんて怯えた目で真田を見てるし…





真田「幸村、たるんど「ウザイよ。」…む、すまん。」






幸村は黒いオーラで真田を丸め込む。
仁王と丸井は哀れみの目で真田を見つめている。
ま、これもいつもの事だ。
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