邪神の図書館

□豆まき
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「かさいーーー!!!!!」


廊下の奥から自身の名を叫ぶ声が聞こえる。

あぁ…テラか…
ったくなん

―ベシッ!!―





…………ぽろっ







「やぁ! 葛西!!
探したよ。キミはすぐ居なくなるんだから!!」


「…………で、なんだ。
いきなり物投げ付けて」


「あ、そうだ!!
知ってたかい??今日は節分という物を投げ合う行事があるらしいんだ!!
葛西も一緒にやろうよ??」






誰だ。このバカに間違った知識教えた奴。
投げるのは豆だけだよ!!




「…知ってるが投げるのは"豆"だ。なんでもかんでも投げりゃいいってもんじゃねぇよ。
鬼はー外ー福はー内ー
って言いながら鬼に投げるんだ。
人に投げたら危ないだろ??(ま、実際人なんだが)」



「…へぇ。くわしいね葛西。
なら早速やろう!!

えっと…
おには〜そと〜

ふくは〜うち〜」





―ベシッベシッ―






「………やぁテラ、葛西。今日もいい天気だね」






うわぁぁぁ…ナイスヒット

絶対悪のデコが
真っ赤に…


俺は悪くないぜ…??





「わぁぁ!!"シックス"!!
すみません。今豆まきをしてて…」


「豆まき??
今日は物を投げる行事じゃなかったかい??」












…っお前か!!

なんでそんな行事になるんだよ!!
意味わかりませんから!!


「あと豆を歳の数だけ食べるんだろう??
…なら葛西はいっぱい食べれるね。良かったじゃないか。」



「え??葛西ってそんな年とってたの??
ぼくと同じくらいだと思ってたけど…」



…悪かったね童顔で。

日本人はみんな若いんだよ、幼いんだよ。


「まぁ葛西は童顔だからわからないけどね」





…てめーら
おっちゃんなめんなよ!!








…節分なんてもういやだ








―――――――――――

豆食べるの歳の分とか言うけど、それ以上食べちゃうのが子供←


だっておいしいもん。




 

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