トランプ遊び・・・
□裏切り遊び
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気がつくと、部屋は血で染まっていた。
豪華そうなシャンデリアも。
綺麗な長机も。
壁も。
絵も。
何もかも。
僕の服も。
今まで見たことないくらいの、赤。
赤。
人?
人。
人が、倒れている。
たくさん。
血が、でて。
血まみれ。
見覚えのある・・・・。
ああ、そうだ・・・。
××ファミリーの、ボスだ。
ボンゴレの、初めての、スポンサーの。
僕は、少しとんでいる記憶を思い出す。
そうだ。
僕はジョットにいわれて、マフィアの会議に来たのではなかったか。
『重要な会議だから、よろしく』
そう。
そういわれた。
その重要な会議に参加する予定のボスたちが、どうして。
どうして、死んで、いる?
何故、血まみれで。
何故、僕だけが、生きている?
「ああ・・・・・。」
僕の声が、かすれて、聞こえる。
かすれているのか。
右手。
右手に、見たことのない、武器。
いつの間に。
僕は、こんなもの、もって居ないはずなのに。
三叉の、槍だった。
三叉槍。
僕と、部屋と同じくらいに血に、赤く染まっている。
・・・・・、僕?
僕が・・・・・?
壁にかかっている、(しかし血にまみれた)時計を見る。
午前1時30分。
会議は、12時から。
お前は早く行き過ぎるから、とジョットによびとめられ、ついたのが11時50分。
40分。
なにがあった?
僕は、何をしていた?
記憶が、とんで。
『重要な会議だから』
ジョットの声が。
『ボンゴレの未来にかかわる、重要な会議だから。』
僕をさいなむ。
『オレは少し用事があるから、』
僕を。
『先にいっていてくれ』
何故。
血にまみれた両手。
部屋に、生きている人間が、僕だけ。
今、この場を知るものは、僕と、ジョットだけで。
ジョットは今までこれなくて。
ということは・・・・?
カチャ。
「スペード。ジョットは今日これないって・・・・」
「アラウディ・・・?」
「なっ・・・・・・!?」
アラウディが。
「君、これ・・・・・・」
入って、
「みんな、死んで・・・・・?」
きて、
「君が・・・・・?」
僕に。
「・・・・・・君を、逮捕する」
言った。