トランプ遊び・・・

□裏切り遊び
1ページ/6ページ


気がつくと、部屋は血で染まっていた。

豪華そうなシャンデリアも。

綺麗な長机も。

壁も。

絵も。

何もかも。



僕の服も。





今まで見たことないくらいの、赤。



赤。



人?


人。



人が、倒れている。
たくさん。
血が、でて。
血まみれ。

見覚えのある・・・・。


ああ、そうだ・・・。


××ファミリーの、ボスだ。
ボンゴレの、初めての、スポンサーの。

僕は、少しとんでいる記憶を思い出す。



そうだ。
僕はジョットにいわれて、マフィアの会議に来たのではなかったか。


『重要な会議だから、よろしく』



そう。
そういわれた。


その重要な会議に参加する予定のボスたちが、どうして。
どうして、死んで、いる?


何故、血まみれで。

何故、僕だけが、生きている?




「ああ・・・・・。」

僕の声が、かすれて、聞こえる。

かすれているのか。


右手。

右手に、見たことのない、武器。

いつの間に。

僕は、こんなもの、もって居ないはずなのに。


三叉の、槍だった。


三叉槍。


僕と、部屋と同じくらいに血に、赤く染まっている。




・・・・・、僕?

僕が・・・・・?




壁にかかっている、(しかし血にまみれた)時計を見る。

午前1時30分。

会議は、12時から。


お前は早く行き過ぎるから、とジョットによびとめられ、ついたのが11時50分。


40分。

なにがあった?

僕は、何をしていた?



記憶が、とんで。


『重要な会議だから』


ジョットの声が。


『ボンゴレの未来にかかわる、重要な会議だから。』


僕をさいなむ。


『オレは少し用事があるから、』

僕を。

『先にいっていてくれ』


何故。


血にまみれた両手。


部屋に、生きている人間が、僕だけ。


今、この場を知るものは、僕と、ジョットだけで。


ジョットは今までこれなくて。


ということは・・・・?



カチャ。


「スペード。ジョットは今日これないって・・・・」

「アラウディ・・・?」

「なっ・・・・・・!?」

アラウディが。

「君、これ・・・・・・」

入って、

「みんな、死んで・・・・・?」

きて、

「君が・・・・・?」


僕に。


「・・・・・・君を、逮捕する」



言った。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ