骸さん、大好きです。

□Vediamo di nuovo(また会いましょう)
2ページ/11ページ


公園到着。
まだ1時間も経っていない。
なのに俺の体は汗でべちょべちょ。
息は荒く、心臓がばくばくいってる。

おかしいな・・・。
ちょっと走っただけなのに・・・。
歩いてから、公園が見えて嬉しくてちょっと走っただけなのに・・・。


こんなに運動不足だったのかと、自分で自分がいやになる。


公園のベンチに腰掛け、水筒の水を飲む。
うん、氷沢山入れてきてよかった。

昼間のお昼時だからか、子供の姿を見かけない。
・・・まぁ、あえてこの遠い公園を選んだんだけど。
・・・別に、さびしいなんて思ってないんだけど。


「でも並盛なんだよなぁ・・・。」

雲雀さんとか出てきたら困るよな・・・。
でも一人だから大丈夫かな・・・。
うん、大丈夫じゃん。
あ、でも俺弱いのか・・・。
リボーンいないし・・・。

うだうだと考え続ける。

ここら辺コンビニも民家もないのか・・・。
なんかさびしいなぁ・・・。


「誰でもいいんだけどな。」

俺は思わずつぶやく。
だって、なんだか寂しいのが淋しかったから。

「・・・・骸も、こんな感じなのかな・・・・。」

未来でも、水牢に入ってた骸。
たったこれだけの時間でさえ寂しさを感じてしまう俺は、十年も耐えられないだろう。

そうして骸のことばかり考えていたから、
誰かいてほしいと思っていたから。
最初は、気のせいだと思った。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ