Clap your hands
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放課後の教室
グランドからは威勢のいい野球部の声が谺する。窓からは綺麗なオレンジ色の夕陽がさしている。


涼「なあ、まだ怒ってんの?」


涼が大事な話があるって言うから来たのに、


涼「お前・・・太った?(笑)」





「えぇえぇ、私は今怒ってるんです!だから話しかけないで!」


すると背後で涼の小さな笑い声が聞こえた。


「何がおかしい!」

涼「ごめんごめん、
さっきの冗談だから(笑)な?頼むから話聞いて?」


優しさを含んでいる涼の声に私は耳を傾けた。


涼「もしかしてさ・・・お前、」

突然うつむき加減で真剣な顔つきになった涼を下から見上げる。
少しの沈黙のあとガバッと顔を上げて


涼「帰るかっ」

「・・・えっ?!」


ほらカバン持てよ、と催促され先に教室を出ようとする涼を追い掛け

ガシッ

その勢いのまま腕を掴んだ。


涼「うおっと・・・なん?ビックリするじゃん(笑)」

「話、終わって、ないでしょ。」


涼の目を睨むと観念したように答えた。


涼「わかったから!話す話す!
大した話じゃないからな?」


これが最後のチャンスだぞ、と頷く私を見て涼は小さな深呼吸をした。


涼「・・・好き、それだけ。
ほら帰るぞ。」


立ち尽くす私に何もなかったかのように


涼「何を固まっとるか!」


バシッと頭をはたく。


「言い逃げかーばかー」

涼「お前が止まったんさ!」

「人のせいにする気か!」

涼「だったら返事聞かせろし。そしたら言い逃げにならん。」


この男はいきなり核心を・・・


涼「あっ!おい、逃げんな。」


スタスタと歩きだす私を涼が追いかけようとする。

私は振り返り叫ぶ。







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