湯キ夢枕
□襲撃
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「目標確認じゃ」
陸奥はモニターを指差す。
「あんまぁこーゆのは好まんのじゃが…大事な商品じゃきにしかたがなぃの…いっちょ突撃じゃぁ!」
「大砲用意!!」
坂本辰馬率いる貿易会社快援隊は、とある星に着陸している宇宙海賊船の上空を飛行していた。というのも先日大事な取引商品を海賊達に奪われてしまったせいだ。
快援隊はそれを取り戻すべく海賊船に攻撃体制をとった。
「放て!!」
陸奥の合図とともに大砲が放たれ、またたくまに海賊船は炎上し始めた。
けたたましい警報がなりひびく。
「さぁーて、行きますかの」
快援隊のトップ、坂本辰馬は軽やかに海賊船に飛び移り自ら敵地に降り立った。
「すーみませーん!!快援隊っちゅーもんですけどー、代表の方ばど…ゴホッッ!!」
後頭部に陸奥の蹴りが炸裂した。
「おんしゃーここで眠っちょってくれればえぇきに、みなのもん!頭はほっといて商品ば捜すぜよ!!」
「オォオーーーー!」
うつぶせに倒れる辰馬を誰ひとり気にせず、陸奥を先頭に快援隊は海賊達に襲撃をした。
「なんじぁー、ワシだってこれでも社長ぜょーーー」
甲板には辰馬の哀しい叫びがびびいていた。
つづく