世界

□変わる日常


奈々との いつもと変わらない帰り…

「ん〜〜…やっと学校終わった〜」
隣で伸びをしながら奈々が言った。
「なんだ? 学校つまらないのか?」
「そんな訳ないよ ただ授業が堅苦しいだけ

といいながら いつもとは違う道を行こうとする奈々。
「あれ? 今日はそっちなのか?」
「うん 買い物頼まれちゃって
「そうか。 またな
「またね

と 言って行ってしまった。

「さてと…」

最近僕はよく神社に行く
まぁ別にお参りしに行くわけではなく 単に近道なだけだ

僕の家はちょうどその神社の裏の少し行ったとこにある
神社を抜けないと 遠回りになってしまうからだ
まぁ奈々と帰る時は遠回りするんだけどね

なんたって 神社を抜けるには 昼でも薄暗い森を通らないといけないからだ しかもめったに人が通らないため 道が木々で埋まっている
そんな道を幼なじみとはいえ 一緒に通るなんてね…しかも近道ってだけで


ただ今日は少し違った
いつも行ける道が今日は塞がってる…しかも木の枝で壁ができてる…
それだけじゃない…急に空も暗くなってきた

「な…なんだ…? 雨でも降るのか!?」

天気予報は晴れって言ってたのになぁ…

そんなことを思いながら 神社の出口に向かった

「あれ…? 出口にでない……?」

いつもならとっくに出口に着いているはずが 今日はなんだか同じとこをぐるぐる回ってるみたいだった……

「やっと 出れた〜…ってなんだここ?」
やっとの思いで森を脱出した優
けど そこには 見たこともない場所だった……まるで閉ざされた部屋の中みたいに木々で囲まれたそこは 空は見えるものの空色は真っ暗だった…

「まだ出れてないし……
はぁ…」

と そこに…
「もう お止しなさい こんなこと

「はっ! てめーみたいに人間と仲良くなんかできっか!!」

随分悪そうな話し方をする男と これまた可愛らしい…幼女? が 何やら上空で バトってる…
「な…なんで空なんか飛んでるんだ!?」
と叫んでしまった僕に気づいた男がいきなり 手から光?を放った…
「ふん…人間か…おれは人間が嫌いなんだ…はぁぁっ!!」

「!!!!!?」

ドカーーン…

爆音の際… おれはおれのやり方でやる… と聞こえた気がした………
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