天辿翼詩〜記憶辿り〜

□舞い降りた少女
2ページ/6ページ

「なんだあれは!?」

兵士の一人が空を指差す

怪鳥の真上、雲の割れ目に光る何かがある

「天照か!?」

光は集まり光球となり、そのまま落下する

『ギャアアアアアァァ!!』

風を放とうとする瞬間、怪鳥の頭部に光球が衝突

驚いた怪鳥は飛び去った

「た、助かった…」

光球はそのまま海に落ちた

「弐班、参班は転覆した者の救助をしろ!」

「は!」

「若、何をなさるのですか?」

「あの光体を調べる」

海面には落ちた光球が漂っているが、次第に光は消えていく

「危険です」

「調べずにはいられん」

「わかりました」

船を光球の落ちた場所まで漕ぐ

光は既に消えている為、方向を間違えないよう慎重に進む

「誰かいます!」

「人じゃないか!救助する!」

「は!」

船を近付けていく

「大丈夫か!?」

二人掛かりで腕を掴み船に引き上げる
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ