炎のゴブレット

□Ms.ogle
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ルーピンからの返事は直ぐに返ってきた。
彼はどうしてもハリーがやったとは考えにくいと言う。

『フォーラへ

ゴブレットに名前を入れると言うことは、つまりダンブルドアをも騙すということだ。それをしがない14歳の少年が出来ると思うかい?
それに、ハリーは誰かにそんなことを頼むような人間じゃない。これは僕が彼と一年間過ごしてみてそう感じたに過ぎないけれど。

きっとハリーは今あらぬ疑いで辛い想いをしていると思うよ。だから少しでも彼を信じてあげられるなら、君のような人が必要だろう。
彼に素直な気持ちを伝えてあげてほしい。

リーマス・J・ルーピン

PS ハリーが元気になったら、また教えてくれると嬉しいよ』


ルーピンに後押しされて、やはり自分の予想は間違っていなかったと信じることが出来た。それと同時に、少しでも彼を疑ってしまった自分を恥じた。

(次にハリーを見つけたら、私、ちゃんと話しにいかなくちゃ)




その日の放課後、フォーラは一人で図書室にいた。本を借りるのは勿論、偶然ハリーに逢えたら、と思ったのもある。
カウンターに必要な本を持って行き、司書であるマダム・ピンスに貸し出しのチェックをいてれもらう。

結果としてハリーには逢えなかった。

マダムにお礼を言って図書室を出ようと振り返ったとの時、後ろに並んでいた人物にフォーラは驚いて「あっ」と声をあげた。

「アレクシス!」

「!ああ!フォーラ。
ゔぉくも、フォーラだと思った」

見上げた先にいる彼は嬉しそうにニコリと笑うと、マダム・ピンスに本を差し出した。どうやら彼も何か借りるようだ。

チェックを終えて本を小脇に抱えると、アレクシスとフォーラは共に図書室を後にした。
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