炎のゴブレット

□I love....
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この日の最後の授業が終わった。フォーラはパンジーにフクロウ小屋へ向かうと告げ、教室を出て行った。そのすぐ後にドラコがパンジーにフォーラはどこへ行ったのかと尋ねた。

「フクロウ小屋みたい。きっとルーピン先生への手紙を出しに行ったんじゃないかしら。それにしても今日のフォーラ、なんだか変よね」


ドラコはルーピンの名前を聞くと眉をピクリと動かし、それから何事もなかったかのように取り繕った。

「・・・ああ。何時ものフォーラじゃなかったな。少し心配だし、様子を見てくる」




高い塔のてっぺんまで登り、ドラコはフクロウ小屋の扉を開けた。そこには飛び立つ梟を見送るフォーラの姿があった。ドラコが声をかけるとビクリとしてフォーラは振り返った。


「あ・・・ドラコ。驚いたわ。どうかしたの・・・?」

「いや・・・。今の、ルーピンに手紙を出したのか」

遠くで小さくなる梟を眺めながらドラコが聞いた。

「ええ、そうよ・・。新しい職場で頑張ってください、って書いたわ。」

彼女の言葉にドラコは黙ってしまった。フォーラはまだルーピンの事が好きなのだろうか。だから手紙が来た事をこんなにも喜んでいるのだろうか。

「・・・ドラコ?」

ドラコは少し躊躇った後で彼女に切り出した。

「フォーラ、君はまだルーピンの事が好きなのか」

パンジーと同じ問いかけにフォーラは少し驚いた。どうやら周りから自分はそのように見えているらしい。

「・・・パンジーにも、同じことを聞かれたわ。
私、先生の事は好きよ。でも憧れているだけ・・・。だから皆が思っているような感情は、もう持っていないの。」

彼女の言葉にドラコは少しホッとした。
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