NEWStory 2
□打ち合わせ〜新曲〜
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打ち合わせが行われる部屋に行くと、一番のりで錦戸がいた。
「あ、リョウちゃん早い。」
「よ!P、おまえ一人か?」
「うん。ちょっとだけ仕事してた。」
と言って、錦戸の隣に座った。
「ふーん。他のヤツは?」
「あぁ、け…、小山はシゲと買い物するって言ってた。」
「おまえ、何で今、言い直したん?」
「えっ?あぁ…。なんとなく(笑)。仕事でみんなといるときは小山かなぁって…。」
「あぁ…なるほど。それ、わかるわ。うん。そやな。」
「リョウちゃん、忙しそうだね。全然、会えないでしょ?」
「こないだ、ちょっと会ったけど、あんまり会われへんなぁ。でも、あれやで、電話とかメールはしてんで?しょっちゅう。」
「気持ちさえ、しっかりしてれば、それで十分だし、それしかないよね。」
「そうやなぁ…。ところで…」
と言うと、山下に顔を近づけて小声で、
「おまえは小山とうまくいってんのか?」
と聞いてきた。山下も小声で答える。
「もちろん(笑)。なんか…毎日、幸せ感じる♪」
「聞くんやなかったわ(笑)。アホらし。」
「でもねぇ、リョウちゃん…。物凄く不安になるときもある。」
「何で?」
「うーん…。なんていうんだろうなぁ…。ちょっと自惚れかもしんないけどね…、俺と出会っちゃったから、こうなったけど、そうじゃなければ…普通に女の子と付き合ってたかも…って。その女の子と結婚もしたかもしんないし…。」
「『俺が小山の人生を狂わせてるかも』って、言いたいん?」
「……うん…。」
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