NEWStory 2
□メール
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「じゃあねぇ。」
手越はクルッと振り向くと、さっさと控え室を出た。
反省文をメールしたら許すとは言ったものの、小山がメールを送ってきても許す気はあまりなかった。
マネージャーに自宅までまっすぐ送ってもらったが、誰かに話を聞いてもらいたかった。
シゲに電話してみようかなぁ…。
携帯電話を取り出し、かけ始めた。
「あっ、もしもし?」
『おぉ、ユウヤ。どうした?』
「ちょっと聞いてよ。今日は酷かったんだよぉ。慶ちゃん、あんまりだよ。」
『小山のラジオ番組のゲストだったんだっけ?何がどんなふうに酷かったのか、説明して?』
「うん。あのね…!」
と、少し興奮気味になりながら説明した。
『なるほど。そんなこと、言われたほうはたまったもんじゃないよな。』
「でしょィだから、慶ちゃん、俺のこと嫌いでしょ?って聞いたの。言いたくなるでしょィ」
『うん、なるね。でもユウヤにそんなこと言われて焦っただろう?小山。』
「うん。いっぱい言い訳してた。最後は、俺の台本には書いてあるって、嘘ついてた。」
『(笑)。確かにゲストに渡されるのと、小山が持ってるのとじゃ、若干違うけど。それは書いてないだろう。』
「絶対、そうだよねィ……いくら俺がエロ王子って言われてるからって…あんまりだ…。…グスッ…。」
『おいォ泣くなよ。』
「だって…。」