NEWStory 2
□記憶
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♪♪♪♪♪♪♪♪
「ん…うるさい…何時?…。んー」
山下は携帯のアラームで目が覚めた。おもいっきり伸びをして、ふと横をみた。小山はまだ気持ち良さそうに寝ていた。
山下は腹這いになると、小山の胸に手を置き、そこに自分のアゴを乗せた。
「ふふっまだ起きないどうしてやろうかなあ♪」
片手を伸ばして、人差し指で、ソーッと唇をなぞり始めた。触れるか触れないかギリギリのところ。
ピクッと小山が動いた。
「ふふふっ♪」
楽しそうに笑いながら、さらに続ける。
「ん…。くすぐったい…。」
「んふふふっ♪」
「ちょっと…やめてよ…やめてってば。こらっ!」
やめてくれない山下のわき腹をくすぐった。
「んはははっやーくすぐったいって!やーだあ!」
「トモがやめないからだろ?」
「ごめん!ごめん!やめて〜お願いだから!」
「可愛いからもっとやっちゃおうかな♪」
「いや〜頼むからやめてよぉ!もう限界ダメぇ!」
「じゃあ…やめる。そのかわり…キスして!」
「はぁ〜苦しかったえっ?キス?どうしようかな?」
「あっ…またやって欲しいとか?」
「嫌だぁ!じゃあ…チュッ。これでいい?」
「えぇ?もっと濃厚なヤツ♪」
「そんなことしたら…また元気になっちゃうじゃん。」
「いや?」
「えっ?…バカ。」
「…キス…」
いつもとは逆に山下が小山に覆い被さるようにキスをした。
舌を絡めていくと、どちらともなく息が荒くなり、夜明けの部屋に再び山下の甘い声が響いた。