NEWStory 2


□記憶
1ページ/19ページ



♪♪♪♪♪♪♪♪


「ん…うるさい…何時?…。んー」


山下は携帯のアラームで目が覚めた。おもいっきり伸びをして、ふと横をみた。小山はまだ気持ち良さそうに寝ていた。


山下は腹這いになると、小山の胸に手を置き、そこに自分のアゴを乗せた。


「ふふっまだ起きないどうしてやろうかなあ♪」


片手を伸ばして、人差し指で、ソーッと唇をなぞり始めた。触れるか触れないかギリギリのところ。


ピクッと小山が動いた。


「ふふふっ♪」


楽しそうに笑いながら、さらに続ける。


「ん…。くすぐったい…。」


「んふふふっ♪」


「ちょっと…やめてよ…やめてってば。こらっ!」


やめてくれない山下のわき腹をくすぐった。


「んはははっやーくすぐったいって!やーだあ!」


「トモがやめないからだろ?」


「ごめん!ごめん!やめて〜お願いだから!」


「可愛いからもっとやっちゃおうかな♪」


「いや〜頼むからやめてよぉ!もう限界ダメぇ!」


「じゃあ…やめる。そのかわり…キスして!」


「はぁ〜苦しかったえっ?キス?どうしようかな?」


「あっ…またやって欲しいとか?」


「嫌だぁ!じゃあ…チュッ。これでいい?」


「えぇ?もっと濃厚なヤツ♪」


「そんなことしたら…また元気になっちゃうじゃん。」


「いや?」


「えっ?…バカ。」


「…キス…」


いつもとは逆に山下が小山に覆い被さるようにキスをした。


舌を絡めていくと、どちらともなく息が荒くなり、夜明けの部屋に再び山下の甘い声が響いた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ