NEWStory 2


□after a long time
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『良かった。手越、間に合ったな、きっと。』


一時はどうなるかと思ったが、予定通りに始まって、きっちり終わることが出来た。


『俺的にもホッとした。やっと、ゆっくりリョウちゃんと会えるもん。』


手越が先に車から降りて行く時、こっそり告げた。


手越は、増田に親指を立てて見せ、同じように「イェーイ!」と言った。


運転しているマネージャーは何のことやら、さっぱりといった顔だったが、そんなことは通じなくてもいい。


むしろ、通じないほうがいいわけで…。


マネージャーに家まで送ってもらい、増田はウキウキと車を降りた。


「お疲れさまでしたぁ!」


ホントは、明日会える予定だったけど、メールが来て、夜の早い時間から空いたから会おうということになり予定が早まった。


増田は、いそいそと準備を始めて、いつ迎えがきてもいいようにスタンバっていた。


先程の手越のように、時計とにらめっこしている。


違うのは、ちょっと浮き足立っていること。


携帯を見つめて、そわそわしていると、ようやく…


♪♪♪♪♪♪♪


「あっ!きたぁ!もしもし?増田です。」


『おぉ♪お待たせ。降りてきて♪下で待ってるから。』


「はい!いま行く!」


携帯で話しながら、ダッシュで出て行く。


「いってきます!」


奥の方から、『いってらっしゃい』と声を掛けられたが、全く耳に入らない。


外に出ると、錦戸が車で待っていた。


増田はニコニコと手を振りながら、助手席に乗り込んだ。
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