NEWStory 2
□ミーティング 6
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「おはよう♪」
「…ん…おはよう…」
「慶、早く起きなきゃ。家に戻らなくちゃいけないでしょ?」
「…あっ…そうだ。んー!やだなぁ…。」
「『やだなぁ』じゃなくて(笑)。」
「今、起きま〜す。あれ?トモヒサ、もう服着てる…。」
「だって、慶がいくら起こしても起きないから、先に全部済ませた。」
「えっ?そんなに起きなかったの?えっ?今、何時?げっ!!」
「(笑)。だから早くって言ったんだよ。」
「うわぁ〜!ごめんね!早くするわ!」
「俺が車で送ってってあげるから。」
「ありがとう。」
「ダッシュでシャワーして!」
「あおんないでよ。けど、とりあえずシャワーする!」
小山は勢いよく部屋をでていった。山下は部屋を見渡して、
「脱いだヤツ、全部置いてってどうすんのかね(笑)。」
仕方なく、全部かき集めて持っていった。
脱衣室にいくと、まだシャワーの最中だった。持ってきた服やら下着をカゴに入れて、浴室に向かって声をかけた。
「慶!服、持ってきたからね!」
「あっ!ありがとう!いま、出るとこ!」
中から、キュッキュッとカランをひねる音がした。ガラッとドアが開いて小山が出てきた。
「忘れ物だよ。裸でくるのはいいけど、なんにも持たないできたら風邪ひくじゃん。」
「いや、つい(笑)」
「早く拭いて服着なよ。」
「そこで見てなくてもいいじゃん(笑)」
山下は真っ赤な顔をして、
「ごめん、全然、そんなつもりじゃなかった。恥ずかしい、なんか。いま出る。」
と言って、脱衣室を出た。
『マジで恥ずかしいよぉ!ほんっとに、そんなつもりじゃなかったんだから!あ゛ー!!もう!!』
などと、脱衣室の前でひとり悶々としていると、背後から声が聞こえた。
「何してんの?トモヒサ…。」
脱衣室のドアが開く音を聞いていなかったので、山下は驚いた。
「うわっ!びっくりしたぁ!マジでビビった、今!」
「(笑)。だから、何してんの?ここで。」
くるっと振り向いて、
「ほんっとに見てるつもりじゃなかったから、ちょー恥ずかしかったんだよ。」
「あ、そうなの?(笑)」