NEWStory 2


□ミーティング 5
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今日も、ミーティングってことで、徐々に集まって来るメンバー。


一番のりは、昨日、ギリギリに入って来た、錦戸。


椅子にふんぞり返って、メンバーの到着を待っている。


「おはようございます…錦戸くん、はやっ!」


シゲは、一番のりで来ていた錦戸に驚いた。


「おぉ、おはよう。」


と言いながら、ニヤリと笑った。


シゲのあとから、まだ少し寝ているような手越が入ってきて、


「錦戸くん、おはよう…」


と挨拶した。


「おはよう…おまえは、いっつも朝、眠そうやな(笑)」


と錦戸が言った。


「朝は弱いんだよな?」


とシゲ。


「……うん。」


手越は、ぼんやりと返事をしている。


もう一人、眠そうな増田が入ってきた。


「あっ、リョウちゃん。おはよう…」


「おまえもかぃ(笑)」


と錦戸は笑った。


増田は錦戸の隣に座った。


その隣にシゲと手越が座る。眠そうな2人に挟まれた形になった。


「俺まで眠くなりそう(笑)」


「寝たらアカンぞ、シゲ(笑)」


「(笑)。」


すると隣にいた手越が、


「シゲ…うるさい…」


と呟いてる。


「あっ、ごめん…っていうか、そろそろちゃんと目を覚ませよ。」


「まだいいじゃんか…」


「よくねぇよ。ちょっと待ってろ、コーヒー持ってくるから。」


そう言ってシゲは席を立っていった。しばらくしてコーヒーの入った紙コップを2つ持って戻ってきた。


「はい、コーヒー。」


「ありがとう…。」


手越は、一口飲んで、


「苦っ!」


「当たり前だ、ブラックだもん。」


あっさりとシゲが言った。


「苦いよ〜。」


手越は、眉間にシワを寄せて抗議した。


「おはよう…。」


やはり、小山も朝はテンション低め。だが、手越の顔を見て、


「えっ?どうしたの?」


と、尋ねた。


「シゲに、ブラックコーヒー飲まされた。」


と手越。


「うわぁ〜、苦そう。」


と、一緒になって同じ顔をしている。


「だって、眠いっていうから目を覚まさしてあげたんじゃん。」


「せめて微糖にしてよ。」


と手越。


「微糖でも飲めないけど、俺は。」


と小山。


「小山は問題外(笑)」


爆笑するシゲ。


「シゲ…いつも思うけど、なんで朝からそんなに元気なわけ?全然わかんないんだけど。」


朝から爆笑するシゲに手越が言った。


「なんでって、ユウヤ、俺からしたらなんでそんなにテンション低いのかがわかんない。」


「……………。」


「おい…寝るなよ。…寝たふりすんな。」


「バレてる…。」


この2人のやり取りを聞いていた小山に、錦戸が、


「小山、ほっとけや。どうせ、じゃれあってるだけやねんから。」


と言うと、


「えっ?…なるほど…。」


小山は、馬鹿馬鹿しくなって、錦戸の隣に座った。


「今日は、Pが遅いな。小山、なんか知らん?」


「えっ?いや、俺、わかんない…。」


「ふ〜ん。」


『えっ?なんかあるの?リョウちゃんの言い方が気になるんだけど…。あぁ、ダメだ。頭がまわらない。それでなくとも、トモヒサのことになると、盲目になるのに…。携帯…かけてみようかな…。』


小山は携帯を取り出すと、山下にかけ始めた。


呼び出し音がなる。


『あれ?出ない…。マジで?早く出てよ…。』


焦る小山の耳に届いた、どこかで聞いたことがある着信音。


『えっ?』


次第に大きくなり、廊下でプツリと途切れて、次に届いたのは、小山の携帯から。
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