NEWStory 2
□取材日の夜
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まずは、シゲ。
約束した通り、手越の家に向かった。玄関のインターホンを鳴らす。
「は〜い♪」
「よっ!」
「シゲ♪」
と言って抱きついた。
「バカ!誰かに見られるって!」
「えっ?あぁ。入って。」
「お邪魔しま〜す。」
手越は、真っ直ぐ自分の部屋に向かい、シゲを招き入れた。
「俺の部屋。」
「へぇ〜。当然だけど、男の子の部屋だな(笑)」
「当たり前じゃん(笑)」
「いや、もしかしてぬいぐるみの一つもあるかなって思ってさ。」
「ない、それは。」
「あってもなくても、祐也の部屋だからいいけどね。」
「ねぇ、とりあえず座って?」
「うん。」
「お茶、飲むよね?」
「うん、飲みたい。」
「ちょっと待ってて。」
そう言って部屋をあとにして、しばらくするとグラスとペットボトルを持って戻ってきた。
「はい、どうぞ。」
「ありがとう。」
「あっ!あれ、教えて。あとで教えるからって、聞き損ねたヤツ。」
「あぁ、あれね。祐也、ホントにわかってないんだな。さっきの錦戸くんの件ではっきりわかった。」
「俺の印象って、どんな感じなの?」
「祐也は…、歌が上手くて可愛い印象だよ。」
予想通り、真っ赤になっている。
「茸曹ワた言った…もう!……ぁ、だからあとでって言ったの?」
「そうだよ。祐也のこんな可愛いのを他人に見せたくないんでね。」
「茸茸曹ワた言った。もう!」
「おまえ…錦戸くんに言われても反応したんだろう?」
「に、錦戸くんに聞いたの!?」
「聞かないよ。それに、誰もまだ気づいてない。」
「じゃあ、なんで?」
「言っただろう?祐也は可愛いんだって。おまえはまだカッコいい領域には入ってない。可愛いんだ。」
「茸茸巣_メだぁ〜。どうしても顔が赤くなっちゃう茸茸曹ヌうしよう…」
どうしてもキーワードに反応してしまう手越を、抱きしめた。
「そのうち、慣れるよ。反応しなくなる…。大丈夫だよ。」
「なんでそう言えるんだよ。」
シゲの背中にまわした手をギュッと握りしめた。
「最初は2つだっただろう?それが1つ減ったじゃんか。」
「うん。減った。いつになったら慣れる?」
「さぁな。2人でいる間、ずっと言ってあげようか?可愛いって。」
「茸茸曹ヌうしよう…」
「可愛いよ。」
「茸茸巣_メだよ。」
「直ぐには無理だ。少しづつな。でも普通は、愛してるって言われると、そうなるんだろうに…」
「愛してるよ、シゲ」
「それは平気だな…」
「愛してる、ならいくらでも言える…」
「俺も…愛してるよ。あっ、そうだ。さっき、起こしてくれたお礼…いっぱいしてやるよ。」
「えっ?いっぱいって…」
抱きしめていた手越をそっと離すと、さっきのお礼だと言ってチュッと音を立ててキスした。
まだだよと言いながら、再びキスした。
愛しくてたまらないというキスを繰り返す。
次第に手越から甘い声がもれだす
わざと音をたてながらキスを繰り返す
キスは次第に唇から離れていく
自由になった手越の唇から部屋中に甘い声が響く
首筋にキスしていく
そして耳たぶにも…
「あぁん」
身を振るわせて声をあげる
再び手越の唇にキスをする
舌を絡めていく
塞がれた唇から声が漏れる
長いキスのあと、シゲの唇が離れていく
「あっ…」
「ん?どうした?」
それには答えずに、シゲに跨がって座り、抱きつく