NEWStory 2


□ミーティング 2
1ページ/15ページ


「…おはようございます…」

「おはよう…ちょっとテンション低過ぎじゃね?手越。」

朝の弱い小山だが、同じく朝の弱い手越のテンションの低さにびっくりした。

「シゲがいないからじゃない?」

と隣にいた山下が言った。

「あぁ、なるほど。そうなの?手越。」

「えっ?…それもちょっとあるけど…考え過ぎてあんまり寝れなかった…。眠い…。」

小山の隣に座ると、肩にもたれ掛かり、寝てしまった。

「あれ?手越?…寝ちゃったよ。P、手越、寝ちゃった(笑)」

「ん?ホントだ。まだ始まんないから、そのままにしとけば?」

「うん、そうするけどね。」

「手越の寝顔、可愛い。」

「ん?俺からよく見えないけど(笑)…でもなんか、張りきってるな、手越。今回は特に。」

「そうだね。だんだんライブでやりたいことが出てきたんじゃない?」

「うん。もう、ライブでこういうことをしたいって主張しても全然いいし…。」

「そうだよ。ライブはみんなで作っていくものだし。」

「そうだよね。」

ミーティングルームのドアが開いて、スタッフと一緒に錦戸と増田が入ってきた。

「おはよう。」

錦戸が挨拶してきた。

「リョウちゃん、まっすー。シーッ。手越、寝ちゃったから。」

動けないでいる小山が言った。

「何で?」

増田が聞いてきた。

「あんまり寝れなかったんだって。座ったとたんに、寝ちゃった(笑)。まだ時間あるから、もうちょっとこのまま。」

手越を起こさないように、小さな声で小山が言った。

「うん、わかった。ちょっと静かにしてる。」

納得して増田が手越の隣の席を一つ開けて座った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ