NEWStory 2
□ミーティング 2
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「…おはようございます…」
「おはよう…ちょっとテンション低過ぎじゃね?手越。」
朝の弱い小山だが、同じく朝の弱い手越のテンションの低さにびっくりした。
「シゲがいないからじゃない?」
と隣にいた山下が言った。
「あぁ、なるほど。そうなの?手越。」
「えっ?…それもちょっとあるけど…考え過ぎてあんまり寝れなかった…。眠い…。」
小山の隣に座ると、肩にもたれ掛かり、寝てしまった。
「あれ?手越?…寝ちゃったよ。P、手越、寝ちゃった(笑)」
「ん?ホントだ。まだ始まんないから、そのままにしとけば?」
「うん、そうするけどね。」
「手越の寝顔、可愛い。」
「ん?俺からよく見えないけど(笑)…でもなんか、張りきってるな、手越。今回は特に。」
「そうだね。だんだんライブでやりたいことが出てきたんじゃない?」
「うん。もう、ライブでこういうことをしたいって主張しても全然いいし…。」
「そうだよ。ライブはみんなで作っていくものだし。」
「そうだよね。」
ミーティングルームのドアが開いて、スタッフと一緒に錦戸と増田が入ってきた。
「おはよう。」
錦戸が挨拶してきた。
「リョウちゃん、まっすー。シーッ。手越、寝ちゃったから。」
動けないでいる小山が言った。
「何で?」
増田が聞いてきた。
「あんまり寝れなかったんだって。座ったとたんに、寝ちゃった(笑)。まだ時間あるから、もうちょっとこのまま。」
手越を起こさないように、小さな声で小山が言った。
「うん、わかった。ちょっと静かにしてる。」
納得して増田が手越の隣の席を一つ開けて座った。