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□after party
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「こんな言い方したら、冷たいかも知れないけど、あとは、シゲに任せよう。俺たちは、何もしてあげられない気がするし…どうすることもできない。」

そう小山が言った。

「手越の心の問題だし、相手はシゲだしね。」

と、山下が同調した。

「しかしなぁ、矛盾してるよなぁ。」

と、呟いた錦戸。

「結局、手越がゆった言葉がきっかけやのになぁ…、でも、自分は心を解放してないて…変やろ…。」

「でも、みんなどこかに矛盾はあるんじゃない?それに…なんかあったんだろうね。それか、もしくは、よっぽど好きなのか…。」

と山下がいうと

「ずいぶん前に、好きっていう気持ちを封印したんじゃない?それじゃ…」

と、増田。

続けて小山が

「だから、自覚がない…っていうか、自分で忘れたことにしてるっていうか。」

と言った。

「まぁ、どっちにしても、シゲがきっかけなんやったら、シゲにしかできんやろ…。」

そういって、錦戸はソファーに体を預けた。そして、

「さぁ、あと…どうする?もうそろそろ、終いにするかぁ。」

と、おもいきり腕をのばして錦戸が言った。

「そうだね。」

と、答えた山下に

「あ、Pと小山は車置いて帰れ。」

と言い放った。

「えっ?リョウちゃん、泊めてくれないの?」

と聞いた山下に、

「当たり前やろ。そんなラブラブな2人がいたら目障りや。はよ、帰れ(笑)」

と錦戸が突き放した。

「わかったよ…」

と山下が答えたが、2人とも赤くなっている。

「まっすーは?」

「あっ、じゃあ一緒に…」

「おまえはダメ!誰が片付けんねん。」

「ええ?」

「嫌なんか?」

「…、分かりました…。」

しぶしぶ了承した増田。

「じゃ、手伝うよ。」

と、小山が言うと

「いいから、はよ、帰れ。俺らの邪魔すんなや!」

と言った錦戸の言葉に、

「えっ?もしかして…」

と珍しく鋭い勘を働かせた山下に

「その、もしかや♪」

「ええ!?」

大きな声をあげた小山

「アホ、でかい声だすなや。」

「あっ、ごめん。」

「詳しいことはあとや。はよ帰れ!」

しっしっ、と追い払うような手振りを加えて言った。

「わかった。じゃあね。」

そういって2人は錦戸の部屋をあとにした。
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