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□befor party
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(シゲ、大丈夫かな…リョウちゃん、よくいたずらするし…。すぐ、シゲをいじって遊ぶし…。)
ちょっと様子みようかな?と、立ち上がって廊下に出ようとすると、一瞬早くドアが開いた。
あっ!P…。顔をみて反射的に微笑んだ。
「あ、P…おはよう…」
「どこ行くの?」
「あっいや、別に…誰もいないからさぁ…」
「じゃあ、ここにいればいいじゃん。俺が来たんだし…」
「そうだね…」
シゲの様子は気になったが、今、ここを出てしまえば余計に気まずくなるので、また引き返してソファーに座った。
お互いに、何か言いたそうな顔をしながら、押し黙っている。
今の時間帯なら、朝イチではないので、何かしら話しかけて談笑するのだか、
小山としては、相手がPとなれば別だ。
自分の気持ちに気づく前なら、普通に話せていただろうけど…
(どうしよう…ものすごく気まずい変に思われるよ…うわぁ〜ホントどうしようあっ、そうだ!)
「今ね、シゲがリョウちゃんに呼び出されて、どっか行った(笑)」
「えっ?シゲがリョウちゃんに?なんだろう?あの2人ってそんなに仲良かったっけ?いや、仲悪くはないけどさぁ」
「なんかね、俺をちらっとみてシゲを呼び出したんだよね〜」
どうやら小山は気づいてたらしいが、どこまで気づいたんだろう。
「へぇ〜、なんかありそうだね。」
しかし、そんなにシゲが心配なの?とは口に出せずにいた。
(どうしよう…聞いてみたい…でも…絶対、変だと思われるよ…)
「あのさぁ、小山…」