NEWStory
□手越の悩み
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
｢ねぇ…シゲ…俺、気づいたんだけど…あﾞ〜どうしよう…｣
｢なんだよ、どうしたの？｣
｢言いにくいなぁ…。だってさぁ、違ってたらヤバいし…｣
｢だから何？大丈夫だって。俺だって、他人にばらしていいか悪いかの判断はできるって。言ってみなよ
｣
｢うん…あのね…、おかしなヤツだと思わないで欲しいんだけど…。慶ちゃんと山下くんって…もしかして…お互いに好きなんじゃないかな？あっ
ホントに違ってたらヤバいんだけど｣
｢あぁ、そのことか…｣
｢えっ？“そのことか”って…。シゲは気づいてたの!?｣
｢まぁね…。お互いに熱い視線は交わさないけど、どっちかが誰かと仲良くしてると、複雑な表情してるから、あいつらをよく知ってるヤツにはわかっちゃうよ。だから、お前も気づいたんだろ？｣
｢うん…。そうか、シゲは気づいてたんだ。だったら…もっと早く相談すれば良かったね。｣
｢相談？もしかして…手越｣
｢うん。あの２人、何とかしたいなって｣
｢でもそれは、個人の問題だろ？余計なことはしないほうがよくない？｣
｢でもさ、お互いに好きなのに、多分、男同士だからってことで伝えられないんだよ、きっと。シゲ、自分だったらどうする？好きだって気づいたら、相手が男でも気持ちを伝えられる？｣
｢えっ？そ、それは…｣
｢でしょ？だったら、何とかしてあげようよ。ねぇ、シゲ。｣
(なんでコイツはこんなに甘え上手なんだよ…まさか…俺の気持ちを知ってて言ってるんじゃないだろうなぁ)
｢…………。分かったよ…。でも、これって…、錦戸くんにも相談したほうがよくね？あの人、最初はびっくりするかも知んないけど、ちゃんと聞いてくれるよ？まぁ…まっすー1人だけ仲間ハズレみたいになるから、そこは錦戸くんに相談してからにしよう。あいつ、びっくりしてデカイ声上げそうだからさ。｣
｢ありがとう♪シゲ!!｣
(なんで抱きつくんだ…俺の理性が…飛びそうだ…)