NEWStory 2


□振り付け日
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「おはようございま〜す。」


と小山。続いて山下も、


「おはよう。」


と、挨拶した。


「なんや?おまえら。仲良く一緒に来たんか?」


と、錦戸が意味ありげに言った。が、


「ちょうど同じだったんだよね、着いたのが。申し合わせたみたいに。笑ったよね(笑)。」


と、山下が笑い飛ばした。


「嘘だと思うでしょ?ホントなんだ、これが(笑)。」


と、小山も笑った。


「嘘やん。」


「別に信じなくてもいいけど。ホントのことだから(笑)。」


錦戸の予想に反した反応が返ってきて、やる気がなくなったようだった。


「あっ、そ。つまらん。」


と言ってまた3人の輪の中に入った。


しかし、手越は半分、上の空である。小山がいつ昨日のことを言い出すだろうかと、気になって仕方がない。


手越の視線の先の2人は、いつもと同じく…いや、いつも以上に仲良く談笑中である。しかも、こそこそとないしょ話したりしている。


“あれはまだ、山下くんは絶対に知らないパターンだよな。だったら…慶ちゃんは言ってこないな…。きっと大丈夫だな…。”


勝手に思い込んで手越は安心した。


「手越、聞いてる?俺の話…。」


と、増田が手越の顔を覗いた。


つい今まで、昨日のことを考えていた為、ビクッと過剰に反応してしまった。


「何もそんなに驚かなくてもいいじゃん…。」


と増田に言われてしまった。


「なんか変だぞ?おまえ。」


シゲにまで言われる始末。


そんな様子を見ていたのかいないのかはわからないが、手越は小山に呼ばれた。


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