augurio

□普段地味な人って大きい声で歌う
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次は…古いアニソンかあ…ここへきて…アニソンかあ…




「俺でさァ。」

『え、総悟くん?こ、これ女の人だけど…!?』

「そんなこと関係ないでさァ。」




そうして総悟くんは歌いだす。
おおうすごいいい声してる……!
か、かっこいい、な…。











『よかったよ総悟くん!』

「どうもでさァ」



まあうん、かっこよかったとはちょっと気恥ずかしくて言えないかな。
えっと…次は……おお、カラオケでは有名なアイドルソング…!
流石に私でもこれはサビくらい歌えるなぁ…。
ここはノらないと!




「あ、俺だ」

『また!?ちょ、それは自重して!!』

「ここは私が歌うアル!!!」



そうだよっ、神楽ちゃんが歌うべきだよっ!
神楽ちゃんならぴったりだよ!!!




「わんつーすりーふぉー!!」



の、ノリノリだ!!で間奏中。




「これ私サビしかわかんないアル。」

『え、意味ないじゃん!』




仕方ない、ここは演奏中止か…。
近藤君うなだれてもだめだよ!!!

えっと次は…おおこれはこれは普通な…。





「あぁ、俺です。」

『退かぁ…なんか…なんつーか…普通だね。』

「もういっそ素直に地味って言って。」




そんなつもりはなかったんだけどな…。












お金を払って、帰り道。
一時間100円ってすごい安いな…!
道や街は、既に夕暮れに溶け始めている。





「スッキリしたアルー!」

「ほんとうに。ちょっとゴリラさんがうざかったけれど。」

『カラオケって、あんな感じなんだね!』

「ちなみに一つ言っておくけど、勝手に削除とか、歌う人が変わるとかないからね、普通は。」





勘違いしてないよね、アヤ?と退は続ける。




『え?』





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2009/4/17
初期はなんかもう理解不能なお話だったので、多少読みやすいようになったかと。
修正2011/8/17
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