augurio
□星と空は変わらない
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『うぇーい、にぎわってんねー』
お祭りは、神社前の通りで行われてる。
ほんのりオレンジがかった黄色い提灯が、屋台や人を優しく照らす。
綺麗だなぁ。
#15 星と空は変わらない
『なんか、普通に知り合いに出くわしそうだね。』
「イヤアルか?」
『いや…ていうか、退とか総悟くんに会ったらなんて言われるか…』
「沖田さんは分かるけど、山崎くんって…言う?」
『新ちゃんくん、甘いよ。
退とか、一番ボロカス言いそうじゃん。』
「え?」
小学校の頃とか、アヤはおてんばだから、浴衣とか着ない方が良いんじゃない?
とか散々言われたし!
…でも、私も成長したし?
うん、あの頃よりは、大分大人になったんじゃないかな?
「あ、ジミーアル。」
『うぇえ!?』
考えてた側から!?
「沖田さんもいますよ。」
『えぇぇ!?』
なんか一番ボロカス言いそうなのも!?
タイミング悪すぎるよ、二人とも…!
「あ、やっぱ来てたんですね、新八くん、姐御、チャイナさん…と、…あれ?
もしかして、アヤ?」
もしかしてって何!?
へん!?へんなのかな!?
「うわ、意外と似合ってんじゃん。昔はあんなにアレだったのに…」
『………………は』
退が、褒めた?
え?何コレ、夢!?
いやいや、下駄により、親指と人差し指の間が痛い。
アレ?
夢じゃない?